The Disappearance of kira-6
小学生の少年の幼い裸の桃尻の中心を、グロテスクな肉塊が悪夢のように出入りを始めた。
引き抜かれる時はそのピアスに絡まった腸壁が引きずり出され、突き入れられる時は肛門の外の柔肌までを巻き込む。
そしてその往復のどちらも前立腺を掻き毟って行く。
キラの目の前に火花が散り、気が狂いそうな愉悦が脳を揺らした。
意識が飛ぶ。まるでビデオのコマ送りのように牢獄の光景が切り刻まれる。
キラを揺り起こしたのは強烈な刺激臭。炭酸アンモニウム。
覚醒した少年を待っていたのは数倍に膨れあがった快楽。
「……ねんねするにゃ、早すぎるんだよキラ」
失神すら許されない際限のない迷路に迷ったキラの脳裏に、宣告の言葉が響き渡る。
地獄。これは、地獄だ。
ああああっ、眠れない眠れない眠れない眠れないっ。キゼツ出来ないキゼツ出来ないキゼツ出来ないっ。辿り着けない、そこに届かない。つかめないっつかめないっつかめないっ、向こう岸が霞んで見えないのどこにも行けないのっ。ああっ、ボクが逝くの逝くの逝くの逝くのっ
触れもしなかったキラの猛り狂った陰茎がわななき、真っ白な蜜を吐き出す。
慣れた「射精」ではなく、ダラダラと際限なく垂れ落ちるような精の失禁。
それはみぞれのようになって板敷きの床を汚す。
絶頂が終わらない。逝っているのに、逝くのが止まらない。絶頂が連続して止まらない。
「イキ地獄」
かつて趙に味あわされた凌辱の嵐の狭間で聞いた言葉。
服従しか選択できない果てのない絶望の未来。
キラの躯はその命令に、ただただ従順に従った。
呆れるほど淫らに腰を振り、肥満男のピアス付きの巨根の突きに合わせ、脈動する血管のように止まらない律動を続ける。鞭の刻んだ紅い烙印と蝋燭で化粧した背中をうねらせる。アッシュブリーチの美しい髪がその蕩けきった顔を隠し、そして晒す。
それは淫らな天使のダンスだった。
とてつもなく罪深い交接に没頭する少年の狂態に、趙は不気味な笑みを浮かべる。
ここまでは、上出来。しかし、まだまだ手ぬるい。
この超絶な美少年を奈落に落とすには、もっともっと罰が必要だ。
趙はスマートフォンのLINEを開いてそのメッセージを送った。
脂ぎった肥満体の男、「銀疣の政」はその鬼畜な本性をさらけだし、少年を料理する。
床上の後背位から始まった性交は、片脚を持ち上げた小便をする犬のような恥辱の体位になり、ほとんど少年を倒立させた倒錯の体位になり、男の大あぐらの上に跨がる対面座位を経由して再び後背位に戻った。
様々な角度と深さの変化は時折とんでもない快感の発見に繋がり、そのたびに躯は悦びに打ち震える。
地獄からより深い地獄への転落。
躯がバラバラに切り刻まれる幻想。四肢を切り落とされ、身体中に穴を穿ち、無数の男根に快楽を与えるためだけの肉。
ボクはお肉。慰みモノ。糞尿と精液にまみれたセックスドール。淫乱なショタは地獄行き。
ああ、なんて可哀想なボク。虐められて、拷問されながら犯されて。
これからは知らない男たちに輪姦されて、見世物にされたあげく、生ゴミみたいに棄てられる。
そんな、気が狂いそうな被虐感がキラの心を震わせる悦楽になる。
脳裏に次々に浮かぶ真っ黒な未来が、キラを匂い立つような危険な色香に彩って行く。
自分から男の身体に馬乗りになって腰を使う姿は、まさに淫乱な天使だった。