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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院2-1

ここは、“快楽堂治療院”
ちょっと風変わりな治療法で女性たちの体の悩みにお応えします。
さてさて…本日の患者さんは?


「こんにちは」
「やあ、いらっしゃい」
爽やかな笑顔を見せて神崎が招く。
麻沙枝28歳、主婦歴3年、子供はまだ居ない。
長い間酷い冷え性に悩まされ、真夏でも厚手の靴下が欠かせなかった。
OL時代、密かに毛糸のパンツを愛用しているのを、同僚に見つかり恥をかいた経験も一度や二度では無い。
そろそろ子供が欲しいね…などと、夫とも話しているのだが、冷え性がたたってかなかなか子宝に恵まれないのが目下の悩みである。
麻沙枝がここを訪れるのは、本日で二度目のことであった。
「どうです、少しは改善されましたか?」
神崎が訊く。
「ええ…眠る時に靴下を履かなくてもよくなりました。」
前回施されたなんとも刺激的な治療を思い出したのか、麻沙枝は頬を赤らめながら答える。
「よかった。もう少し治療を続けていきましょうね。」
神崎が嬉しそうにそう言った。
「はい」
「では、早速着替えて治療室にお入り下さい。」
麻沙枝は、言われるまま治療室の隣の小部屋に移ると、前回と同じように治療着に着替えた。
(何回着ても恥ずかしいわ…)
例のごとく僅かに体を隠すだけの治療着を身に纏いながら今日施されるであろう治療を想い、麻沙枝は冷え性の冷たい手足がゆっくり暖まってゆくのを感じるのだった。
「失礼します」
俯きながら治療室に入る麻沙枝に、神崎は椅子に座るように勧める。
「…はい…」
前回、座った途端あられもない格好にさせられてしまった椅子に、麻沙枝はオズオズと座る。
椅子の先から手招くように二本の棒が張り出していて、あと何分後かに自分の足がブラブラと揺れることになるのだと思うと、
…ジュン…
麻沙枝は、自分の体の奥深いところが熱く疼くのを感じた。
神崎は、そんな麻沙枝の心を知ってか知らずか、柔らかいゴムで出来たバンドを手慣れた様子で麻沙枝の太股と棒の両方に同時に巻き付けていった。
「………。」
麻沙枝は、自分の足が大きく開かれ、薄布で隠されもしない自分の秘所を神崎の目に曝されていることに、耐えがたい羞恥を感じ、薄く目を閉じたまま俯く。
「冷え性の主な原因は下半身が冷えることにあるのは、前回お話しましたよね」
神崎は、目の前でブラブラ揺れる麻沙枝の太股に手をあてながらそう言った。
「は、はい…」
「今日は下半身を集中的に暖めていきましょう。」
そう言うと、麻沙枝の足の指に手を移し、親指から優しくマッサージを始めた。
保温性を高めるのだと言うクリームを指に取ると、足の親指に塗り付けスリスリと揉み込むように指を動かす。
ヌル…ヌル…ヌル
神崎の体温と麻沙枝の体温によって暖められたクリームは、液体になりながら麻沙枝の指を濡らす。
「ん…ん…」
神崎の指が上下に動く度に、麻沙枝の喉の奥から嗚咽にも似た音が聞こえる。
神崎の指が、麻沙枝の足の親指と人差し指の間の股の部分を擦り始めた。
「く…ふぅ…」
麻沙枝の口から溜息が漏れる。
神崎の指は、人差し指に中指にと、順に丁寧な抽送のような動きで麻沙枝の足指の股を移動し、優しく揉みほぐすように動き続けていった。
右足に続き左足にも同じようなマッサージを繰り返し、麻沙枝の全ての足指がヌラヌラとクリームに濡らされた頃には、麻沙枝はうっとりとしたような表情を見せ、顎を軽く上にあげハァハァとした荒い息を吐くほどになっていた。
「あ、しまった!」
神崎が大きな声でそう言う。
「ハ、ハァ…な、何ですか?」
喘ぐように麻沙枝が訊ねる。
「いやね、体温の変化を見たいと思っていたんですけど、計るのを忘れてました。」
神崎は照れたような笑いを見せながら答える。
「少し体温が上がってるかもしれませんが、今からでも計れますからね。」
そう言うと、机の上に置かれたビーカーから体温計を手に取った。
神崎の手にある体温計は、麻沙枝が知っている脇の下や舌下で計るタイプのものよりはるかに太く、水銀の溜まりの部分もずっと大きなものだった。


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