第1話-5
ぺちゃぺちゃ
舌を吸い合う音が響く。
沙耶香は座った猪熊の上に背を向ける形で腰かけ、舌を伸ばしていた。
猪熊の手はかたや胸を攻め、かたやパンストと下着の下に差し入れて直接女陰を攻めている。
屈辱的な命令に懸命に舌を動かすものの、すっかり濡れそぼった秘唇とクリトリスを刺激されるたびに力が抜ける。
もう完全に出来上がっているのを自覚していた。
乳首をいじられる感触にも強い刺激を受けているが、それよりも穴に入れる、指を縦にあてがってぶるぶるゆする、クリトリスをくりくりと刺激される一連の秘所への攻めが堪えた。
未だ数度しか経験したことが無い絶頂を予感し始めている。
”……あ〜〜〜……やだやだ……”
もうイかされることは覚悟をしていたが、いざその時が近づくと無防備にオーガズムに浸る様を見られることにやるせない怒りと苦痛を感じていた。
男も勝気な少女が切なそうに限界を迎えつつあることを把握し、反応を確認しながら的確に攻撃を続ける。
差し入れられた男の舌が沙耶香の上唇の裏、歯茎を舐め上げた。
その刺激をきっかけにみるみる上り詰めていく。
「うっ、うっ、ん〜〜〜〜!」
快感で染め上げられ白くなる脳内。
もう目の前に迫っている出口に意識が集中する。
くちゅくちゅくちゅ
クリトリスと筋に添ってあてがわれた指が激しく揺すられる。
”……イくっ……”
その瞬間。
刺激されていたヴァギナから脳天へと閃光が迸る。
「〜〜〜〜、あぁっ!」
舌を抜いて声を上げた。
強烈な快感と制御できない身体反応が襲う。
腰をバウンドさせながら、我知らず男の腕を強く握る。
やがて弛緩し、沙耶香はのぼせた顔で背後の卑劣漢に力なくよりかかっていた。
「不純異性交遊の賜物か? 女子高生とは思えんよがりっぷりだな?」
局部に手を突っ込んだまま指導の出来に満足した教師は言う。
洗髪料か香水の合成的な香りと少女自身の体臭が混ざったえもいわれぬ芳香。
脱力して身体を預けている柔らかな肉の感触と重さ。
なにより柔軟で弾力的な秘唇の感触。
全てが男を魅了していた。
少しずつ我を取り戻しながら、少女は卑劣な男を侮蔑する。
「……生徒に手をだした不良教師がえらそーに。あんた、ろくな死に方しないよ」
都会のセンスに彩られた垢抜けた美貌に嫌悪感を隠そうともしない。
男は先ほどまでの痴態とのギャップに更なる昂ぶりを感じながら、いよいよ生意気な小娘に楔を打つことを決意した。