お願い-3
タクミが背中をさする。
顎を肩に乗せている
ちづるがポロポロと涙を落とし
タクミの服を濡らした。
タクミが静かに言う。
「、、1人で、生きていきたいの?」
「、! 〜っ、 、」
「実家に戻って、、。
男には頼らず、、みたいな 」
「、〜っ、、、違う 」
「 、、そうかな、、。
俺からは、そう見えるよ」
「 〜っ、 、、そうじゃ、ないの」
「 、、、、。」
「〜っ、 今度は、、もっと
ちゃんと、、、
自分で、決めなきゃ って、、 」
「、 、 、、 」
「 〜っ、 、離婚 だって、、
私、、、 待ってたんだと 思う
隆史から 離婚しようって、、
言われるの 」
「、 、 、、 」
「全部、、、そうだった気がする
〜っ、、
いつも 周りに、、
決めてもらってから
動いてきた 気がする 」
「、 、 、 、、、」
「 〜っ、、 でも 結婚は
それじゃ、、
駄目だったと、、思う 」
「、 、、 、 」
「 〜っ、 だから、、
今は、 、、 、
やっぱり 」
「、、俺に
決められたくない、か。」
「、! 、 、、
〜っ、 、 、、一緒に
なっちゃうから、、、
今までと、、、 」
「、 、、、、 」
「それは、、 やっぱり
良くないと 思うから 」
「、、つまりーー、、、。
ちづちゃんは今
俺と暮らす事を選ばない
って事だぁーねーー、、 」
「! 〜っ、 、、 っ、 」
タクミは
ちづるの肩を持ち
少しだけ自分の身体から
ちづるを離す。
そのまま至近距離でちづるを
見つめる。
ちづるは
どう答えてよいのか分からずにいる。
タクミの辛そうな顔を見ると
涙がポロポロ出てくる。
タクミの目も、
ほんの少しだけ赤い。
少しだけ微笑んで静かに言う。
「、、、ふふっ、、
嫌な、、、
意地悪な質問してるねぇ〜
俺 」
「〜っ、 っ ぅっ、、
〜っ、 っ っ 」
「、、でも、そこーー、、、
大事なトコだから、、
答えて くれません? 」
「、! 〜っ、 、、 ふっ
〜っ、、 ぅっ 〜っ、、」
「、 、 、、、、、。」
「 〜っ 、、
もっと、、、〜っ 、、、
ちゃんと するから 」
「、 、、、ちゃんと ?」
「 〜っ 、実家、、戻ったら
〜っ お母さんにも、、
言って、、泊まりにくる 」
「、、、彼氏が、いるって? 」
「、 、 ん 」
「 ちゃんと言える〜?」
「! 、、 ん 言える よ
〜っ 、、 だって 私 」
「、ん? 」
「 〜っ 、、大人だから 」
「 、、、、うん。」
「 、、 、
タクミ君は ? 」
「 ん?」
「、、、もう、 いいの?」
「 ? 何が? 」
「、 、 、、っ 」
「 ? 」
至近距離で話し合ってた2人だが
ちづるは気まずそうにうつむき
黙ってしまう。