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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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お願い-2

2人は見つめ合う。

ちづるは驚いていた。

徐々に、
胸がいっぱいになってくる。

タクミを
不思議な気持ちで見つめる。

少し意地悪そうな二重の目。
黒い髪。
整った輪郭。
グレーの長袖のシャツ。


一瞬、夏に出会った時の
タクミを思い出す。



「、 、 、、、、 」


   タクミ君 

  なんか 顔が 変わった?

   こんなに
 大人っぽい人だったっけ



「、 、 、、〜っ、 」   


    タクミ君が

  求めて くれてる

      私を  



  1番 好きな人に
  
      求められた事 


  私は 今まで 
       あったかな  


   今 まで?  


      、 、、、 今、 



      なんで ?


   なんで 今、 

     なんだろう 


「タクミ君、、 〜っ、 
   私、、、 
  ん、 凄く、、、
    嬉しい  、、、  」



「、、、。   あ 。 」 


「 、 え? 」



「 はいーーー
    断られる〜〜〜〜 」


「 、ぇっ? 」


「、、、断ろうと、
     してるでしょ?」


「 ! 」


「、、暮らすの 」


「、 、っ 〜っ、  
      、 、  」  



       本当に
        なんで今、なの?



「、 、〜っ、 、、
       昔、なら 」



「、ん? 」


「、、昔の 私なら、、
 〜っ、 きっと、、今より
    自信 あったと思う 」


「、、、昔って? 」


「、 、、〜っ、 
 結婚、、する前の、、
  働いてる、時とか 、 、
 今、、、 1番、 、〜っ
  情けない 、、時だから 」



 1番 好きな人って
   思える人に 出会ったのが

  
  なんで 今、なんだろう





「、 、 、 、、。」 





ちづるは
情けない気持ちになり
うつむいている。

タクミが
ちづるの手をいつの間にか
握っていた。

うつむいているちづるの目に
涙が浮かぶ。

タクミは手を握ったまま
ちづるの顔を下から覗きこみ、言う。


「 っ ぇーーー?
   泣きたいの、俺なんだけど。」


「、! ん  」


「結婚は断られーー。
   同棲も、断られ。 」


「、 、 っ   、、」



「フラれてばっかじゃん、俺。」



タクミはため息混じりに
そう言った。

ちづるは
情けない顔にならないよう
気持ちを引きしめる。

少し眉間にシワをよせ、
真剣な顔で言う。


「 、、、、〜っ 今は、、、
 うん 
 〜っ、、 やっぱり、、
 、、、、出直し マス  」


「、、、。
   とーしても? 」


「、! 〜っ、  ん  」


「、、。 土下座してもーー?
 一緒には暮らしてくれない訳?」
   

「、 ! 、、 〜っ、  
    、、  っ   ぅ 」


「、 、 、、、、 はぁ 」



ちづるの目から、
堪えていた涙がフワリと落ちた。

タクミは、
思わずちづるを自分の身体に寄せる。

ちづるの顎を自分の肩に乗せ、
背中を擦る。

ちづるの身体が、
嗚咽を堪え震えている。


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