答え-1
ちづるはまだ、
色々と考えブツブツ言いながら
リビングの窓際で洗濯物を
ハンガーにかける。
それをベランダに運ぶ。
シーツも干した。
再びソファーに座る。
紅茶を飲みながら
テレビを見つめ、
長い時間が過ぎていった。
答えが出た。
「、 、 、、
逃げ ちゃお。 」
時が、解決する とか っ!
ドラマとかでもよく 言うし
今 外に出ちゃって
夜になれば
きっと 今より少しは
気まずく なくなってるっ
はず! !
それからちづるは
台所に立ち、朝食の準備をする。
おにぎりや目玉焼き、
その他に炒め物などを用意する。
出来上がった物をテーブルに運び
ラップにかける。
それから寝室に行き、
寝ているタクミが起きないように
静かにタンスを開けて
洋服を取り出す。
リビングで着替えを済ます。
紺色のトップス、
下はジーンズスカートに着替えると
紙とペンを用意して
テーブルでメモを書く。
その後、ピンク色のバッグから
財布を取り出す。
財布の中から鍵を取り出すと
それをテーブルのメモの上に置く。
それから脱衣所へ行きメイクをする。
髪の毛は結ばずにおろした。
パーマのかかっている髪の毛の
セットは楽だった。
壁に掛かっている時計を見ると8:40だ。
壁際に掛けてある
ベージュ色のコートを羽織り、
バッグを持つとちづるは
玄関に向かい出ていった。
***
タクミは、
9:30頃に目を覚ます。
隣を見ると、ちづるがいない。
起き上がりリビングに行く。
静かなリビングに
ちづるの気配はない。
「 、 、、 ? 」
あくびをしながら
テーブルの上の朝食とメモを見る。
メモを手に取り、
ソファーにドサッと座る。
こう書いてある。
(おはよう!
今日、洗剤が安いのを
思い出したから
買いに行ってくるね!
タクミ君も出掛けるって
言ってたよね?
鍵を置いとくので、持っててね。)
「、 、 、、洗剤 ? 」
あ、 鍵だ
それからタクミは
リモコンを持ち、テレビをつける。
テーブルの上の料理は
コーヒーにも丁寧にラップが
かかっていた。
ラップを取り、一口飲むと
まだ少し温かい。
テレビ画面左上の時計を見る。
「、 、 、 、、。」
何時に 出たんだろ
黒い部屋着で
寝癖のついた髪のタクミは、
朝食のお皿のラップを外す。
ふと、昨日の事を思い出す。
「、 、 、、 ふっ 」
なんか マジ
園児 だったな
『 〜っ、、 ぅ
っ ぅ″ーーー エッ チ
する ふぅっ
え っ ち 〜っ、、 』
ぁーーーーーー
萌えかった〜
楽しかった〜〜
めっちゃ
恥ずかしがってたよな
鼻血出た時なんて 震えてたし
、 、 、、鼻血は あれか。
俺の裸、プラス、、
『ここねーー、、この位置
凄い眺めかもーー、、
ちづちゃんの、、ぜーーんぶ
見えちゃってる
違う穴 、、、 』
あの暗さで
お尻の穴なんて
見える訳ないのに
真に受けて
、、、鼻血
「、、、 ふっ 〜っ、、」
タクミは朝食をもぐもぐと
食べながらテレビを見て
思い出し笑いをする。
朝食を食べ終わる。
朝のニュース番組では
今日の天気を伝えている。
コーヒーを飲みながら
ベランダにつながる窓の日差しを
目を細めて眺める。
「、 、 、 、、もしかして」
昨日の事が恥ずかしくて
出てった?
、 、 、、、っ て、
まさかね
今 出てっても意味ないし
そこまで
幼稚な事しないよな〜
「、、、。
いや、、、
ちづちゃんなら
ありえるかも。」
タクミは、
ちづるを思い再びふっと笑う。
しばらくしてちづるの家を出て
隣の自宅へ戻った。