2回目-2
タクミは
ちづるのパジャマの上着の裾から
手を入れて、
ちづるの身体を撫でて
愛撫をしている。
しばらく続けると
上着も脱がせてちづるを
裸にした。
頬と胸に、キスをする。
ちづるは固まっていた。
頭の中でぐるぐると考える。
漏らさない事。
親指をしゃぶらない事。
鼻血を出さない事。
気持ちを集中させていれば
全部出来るような気がしてくる。
そんなちづるの事を
知ってか知らずかタクミが言う。
「 ぁ、、 タオル
出さなきゃ 」
「、! 〜っ 」
「お尻の、下に 」
タクミが
タンスの方を向くと同時に
ちづるが言う。
「 いいっ ! 」
「 ぇ? 」
「タオル、、、いらない」
「 ぇ?
でも敷いといた方がいいよ。
こっちの布団、汚したら 」
「 〜っ 汚さない 、、 」
「、 、 、、、
何、意地はってんの?」
「 はって、、ない 」
「、、でもーー、、、
ふふっ ちぃーちゃん、
ちっち出たら 」
「! やめて っ 」
「 ? 」
「〜っ 、 、、っ 」
「、、。 ん、分かったよ 」
それからタクミは、
ちづるの身体を丁寧に愛撫をする。
「なんかーー、、
元気になってきたから
っ はーーー、、、
エッチで、いい? 」
「 ん、 、、うん、 」
それからタクミは
ズボンとパンツを脱ぎ、
コンドームを着けて
ゆっくりとちづるに入れる。
しばらく正常位でゆっくりと
セックスをしていた。
が、ちづるの様子が
少しおかしい。
初めてのセックスのように、
緊張している事が
表情と呼吸から分かる。
タクミが言う。
「、、っ はーーー、、
ちづちゃん? 」
「ん、 タクミ君
、、はぁっ、、脱がないの? 」
「、ぇ? 、、上? 」
「、、うん 」
「、、、。ふふっ
そんなに、人と一緒がいいの?」
「ぇ? っ、はぁ ん 」
「 んーんーー、、、
なんでもなーーい、、」
正常位のゆっくりとした
セックスが続く。
ちづるはタクミの事を、
じっと見る。
大きな黒い瞳。
黒い髪。
黒いトレーナー。
その黒さに再び
吸い込まれそうになる。
タクミはこんなに
綺麗な顔だっただろうか。
胸の奥が再びざわつく。
落ち着かない。
早く、セックスが
終わってほしいと思った。
タクミがぽつりと言う。
「 なんかーー、、
駄目 」
「 ぇ? 」
「エッチがーー、、
ちづちゃん、 なんか、、
駄目 」
「、!? はぁっ、 」
え ?
駄目 ?
駄目 って
なんで?
今、駄目って事?
なんで?
何が 駄目なの?
何が 駄目なの!?
「 っ! 〜っ ふ、、ぅ
はぁっ、 ぅっ、、ぅっ 」
胸のざわつきが大きくなる。
頭の中で自分のどこが駄目なのか、
考える。
タクミの言葉で
一瞬にして不安になってしまう。
目をきょろきょろと動かしながら
ちづるは親指をしゃぶり始めた。
それを見てタクミが言う。
「 そーそーー、、、
それで、、いいんだよ 」
「〜っ ? っ、、? 」
「我慢、しないで?
エッチはーー、、、ちゃんと
リラックス しなきゃ、、、
っ はーーー、、 」
「 〜っ ? 、、? 」
「、、ふふっ、
指、しゃぶるの、、、
我慢してたでしょ? 」
「、! っ ぁっ 」
ちづるは思わず親指を
口から離す。
セックスは続いている。
タクミが思わずふっと笑って言う。
「 や、、だから、
っ はーーー、、、 」
「〜っ ぃ い 、、はぁっ 」
「 ん? 」
「もう、〜っ しなぃ 」
「 〜っ はぁっ、 、、
ちづちゃん 、、、 」
タクミは身体を寄せて
ちづるの頭を抱えるように
抱きしめる。
抱きしめながら
「大丈夫、大丈夫、、」
と、子供をあやすようにタクミが
声をかける。
ちづるの
張りつめていた緊張が溶けた。
気がついた時にはもう、
涙がポロポロと出ていた。