限界-3
不安そうな、そして悲しそうな
ちづるの顔。
タクミは、
今度はちづるの背中をさすりながら
顔を近づけて言う。
「タオル敷くの
忘れちゃって、ごめんね? 」
「、! 、 、 、、」
ちづるは
タクミの言葉に戸惑う。
前戯で漏らした事。
エッチをしたがって
子供のように駄々をこねた事。
そして、今。
自分の事を考えて心配してくれて
いるのに意地を張っている。
タクミが自分に気遣って
いたわるように背中をさすっている。
言葉が、全く出てこない。
「〜っ 、 、 っ 」
「どした? やっぱ寒い? 」
「、 、っ 大 丈夫、、」
「そーお? 」
「、 、、 、 」
なんか
嫌だ
もう 〜っ、、 、
消えちゃいたい
タクミ君の 前から
「 、なんか、、
私 、 、 」
「ん?」
「もう、、、 やだ 」
「、、、何が?」
「、 、 、っ 、、」
「、、。ちぃーいちゃん?
何が 嫌なのー? 」
あぁーーーー
これ 相当、、、、
恥ずかしがってんなぁ
前戯で 漏らし
エッチしたいと
駄々を こね
マジで
園児だ
〜っ 、、 やば
なんか 久しぶりに
おもしろ〜〜
「、、ちづちゃん?
平気? 泣いてる? 」
「、 、、っ 、
泣いて ない 〜っ
、 、、もう、 寝る 」
「寝る前の抱っこは〜?」
「、 〜っ 、、今日は、、
いい 、、 」
「 ふふっ ん、。
おやすみ〜 」
「、 、 、、うん 」
ちづるは
タクミの方を向いたまま
身体を丸めて目を閉じる。
動揺している事が
タクミにバレないように
目を閉じた後、
ゆっくりと呼吸しようとする。
タクミは
ちづるが目を閉じて
しばらくするとスマホを持つ。
手で頭を支え起こし、
しばらくスマホでニュースを
見ていた。