魔女の手習い-4
こうして快楽と称する苦労を経て、ようやくリリはここまで辿り着いたのだった。
「し、失礼します」
門をくぐり抜け、執務室を覗いたリリが、緊張気味に声をかけた。
「あら?あなたは?」
中に居たスラリとした女がリリに気づいた。
「リ、リリと申します。ここに入所したくて、山奥村から来ました」
リリはペコリと頭を下げた。
「ああ、あなたがリリね。あたしはここの責任者のアリスです」
アリスは満面の笑みを浮かべた。
「アリス様、よろしくお願いいたします。でも、どうしてあたしの名前を?」
リリは改めて頭を下げると、疑問を口にした。
「うふふ、あなたのことはジオから聞いてるわ」
「えっ?じじい、じゃない、じいちゃんから?」
リリは驚いたが、その後のアリスの言葉でさらに驚いた。
「そうよ。昨日、お手紙が届いたの。うふふ、手紙に書いていた通りね。あなた、お母さんのララによく似てるわ」
「えっ?アリス様はお母さんをご存知なのですか?」
リリは目を見開いた。
「ええ、知ってるわよ。お母さんのララはとても優等生だった。あなたもお母さんみたいに頑張れるかしら」
アリスはニコリと微笑みながら聞いた。
「はい!頑張ります!」
母親に一歩近づけることを実感したリリは、元気よく返事を返した。
「じゃあ、早速適性検査から始めましょうか。服を脱ぎなさい」
「はい?」
アリスがサラリと言った言葉に、リリは直ぐに反応できなかった。
「聞こえたのかい?」
そのリリの反応を見てアリスは態度を急変させた。そしてアリスが優しかったのは、ここまでだった。
「何グズグズしてるんだい!早く脱げってんだよ!」
躊躇するリリに、表情を一変させたアリスは怒鳴った。
「は、はいっ!」
アリスの剣幕に、リリは慌てて服を脱ぎ始めた。
「これでいいですか?」
下着姿になり、恥ずかしさで赤く女体を染めたリリが確認を求めた。
「はああ?お前、何してんだよ!全部脱ぐんだよ。ここは基本全裸だってことぐらいわかるだろが」
魔女特有の特別な感性を磨くため。そう理解したリリが慌ててブラジャーを外し、下着を脱いだ。その途端、草を抜いたような香りが辺りに漂った。
「おや?この匂い…」
アリスは鼻をクンクンと蠢かして、リリの股間に目を落とした。
「お前、どうして股から精子を垂らしてるんだよ!まさか、ここに来る前に、あたしに断りもなくオマンコしたんじゃないだろうね」
あからさまなアリスの言葉に驚いたが、リリはここに来る途中、何度も犯されて中出しされたことを、涙ながらに話した。
「ほう、馬にもねえ〜」
話を聞いている途中で、何故だかアリスの顔が綻んできたように見えたが、リリは気のせいだと思うことにした。
「いい経験したじゃないか」
結局、それを言われただけで、精子が垂れるまで犯されたことはサラリと流された。
「さっさと適性検査始めるよ」
アリスはそう言うと、引き出しから洗濯バサミを出して、躊躇することなくリリの乳首に挟んだ。
「ヒッ!痛い!」
まさか、そんなことをされると思わなかった。リリは余りの痛さに、慌ててそれを外そうとした。
「外すな!外すとここを追い出すよっ!」
アリスの罵声にリリはビクッと震え、洗濯バサミを外そうとした手が止まった。その反動で乳首の先の洗濯バサミがプルプル震えた。
「ほら、もう片方の乳首は自分で挟むんだよ」
アリスはリリに洗濯バサミを差し出した。
痛さに目を潤ませながら、リリは手渡された洗濯バサミを自分の乳首にそうっと挟んだ。
「ううっ…」
両乳首の痛みに、リリは呻いて身体をブルブルと震わせた。その振動が乳首に伝わり、洗濯バサミを小刻みに震わせた。
(あれ?何だろ?)
この時、自分の乳首の先で震える洗濯バサミを見たリリは、突然既視感を覚えたのだ。