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素肌のままで
【女性向け 官能小説】

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同じ島の社員の人たちと食堂にお昼を食べに行こうとした時

「真実ちゃん」

覚えのある声で呼ばれた。

「あ、三浦さん・・・」

夏の終わりに三浦さんが本社へ2週間の出張へ来た時に少しだけ知り合った。
それからたまに社内メールをする仲になったのだけど。

私は三浦さんと二度と会うことはないと思っていたから
何でもあけすけに話すようになっていたんだけど・・・
会っちゃうのか〜。やっぱり。

「1ヶ月だけこっちになってんて?」
「はい」
「海外と共同のプロジェクトやろ?」
「らしいです」
「よろしくなぁ〜」
「はい。よろしくお願いします」

「なに気どってんの。知らん仲やあるまいし」

一緒にお昼を取ろうとしていた女子社員さんの視線が痛い。

「あの、三浦さんちょっと」
そう言ってスーツの袖をひっぱり、柱の陰に引き寄せる。

「ん?」
「あの!真実ちゃんって呼ぶの辞めてもらえます?」
「なんで?」
「私、社員じゃないんです!」
「う、ん?」
「ここで1ヶ月の派遣期間が終わったら、横浜ホールディングとは更新しないんです」
「うん」
「だから!ここで高スペックの結婚相手を見つけたいんです!」

熱くなって力説したら
三浦さんが、覚えているあの笑い方をした。



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