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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院-2

「こちらは先生お一人でなさってるんですか?」
問診室に通された美佐子は、椅子に腰掛けながら訊ねた。
さっきから看護婦とおぼしき人も見あたらなかったからだ。
「ええ、ここは元々僕の祖父が開業していたんですけど、祖父が亡くなってからずっと閉めていたんです。最近になって僕がまた再開したんですけどね、お金も無いし…人を雇えるような余裕も無いもんですからね。僕一人で何もかもやってるんですよ。」
照れくさそうにそう言った。
「だから予約制にさせてもらってるんです。一人で看れる人数には限界がありますからね。」
「そうなんですか。大変ですねぇ。」
「まあ、そのうち人を雇えるくらいの余裕が出来ればいいんですけど。」
笑いながらそう答える男性はよく見るとなかなかのハンサムで美佐子はドキッとするのだった。
男性は『神崎』と名乗ると、美佐子にどんな症状があるのかなどいくつか質問した後、
「では、治療室に入って下さい。手前の部屋に着替えが置いてありますから着替えてくださいね。」そう言って部屋を出かけたが、
「あ、そうそう下着は全て脱いでくださいね。」
と、付け足した。
「え?下着…ですか?」
美佐子が驚いて聞き返すと
「ええ、体を締め付けるものは全て外してください。」
そう言って、“治療室”と書かれた部屋に入って行った。
一人取り残された美佐子は、戸惑いながら着替えるよう言われた小部屋に入った。洋服を脱ぎながら
「下着も脱がなきゃいけないなんて…」
と呟き、逡巡しながらブラジャーを外してゆく。パンティだけになった美佐子は用意された着替えに袖を通して驚いた。スモックのようにゆったりとした造りになっていて、前と後ろの身ごろは、両肩と両脇で紐で結ぶようになっていた。
二枚の布を4カ所で結んでいるだけなのだ。ゆったりしているので、腕を上げると横から乳房まで丸見えになってしまう。
更に驚いたのは、その丈の短さだった。後ろはおしりの下スレスレで、前もスレスレ…今はまだパンティを履いているのでいいが、これでパンティを脱いでしまったら…さすがに恥ずかしい
美佐子が困惑し、パンティを脱げずにいると、隣の部屋から
「着替えは済みましたか?済んだら早くこちらの部屋にお入りくださいね。」
と、神崎の声が聞こえ、美佐子は覚悟を決めパンティを脱ぐと治療室に入って行った。
スモックの裾を手で出来る限り下に引っ張りながら美佐子が赤面していると、神崎はまるで関心が無いといった風情で、
「そこに横になってください。うつ伏せで。」
と言って、部屋に置かれたベッドを指さした。何の変哲も無い一人用のベッドが置かれていて、美佐子は言われたままにうつ伏せになった。体を横たえてみると、何の変哲も無いベッドだと思っていたが、真ん中の部分が二つに分かれているようだった。真ん中で折り畳めるような造りになっている。
うつ伏せになると、ますます裾が気になってしまう。神崎がベッドの後ろに立ったら下半身が丸見えになってしまうだろう。
美佐子がドキドキしていると、神崎は、美佐子の腰から下にバスタオルをかけた。
これで丸見えになることは無くなり、美佐子はホッとした。
神崎は、うつ伏せの美佐子の肩に手をあてると、ゆっくりほぐすように揉んでゆく。
「結構凝ってますね。」
「ええ…若い頃から肩こりが酷かったんです。」
「全て血液の流れが悪くなっているのが原因ですから、全身の血液をスムーズに流れさせてやる事が肝心なんですよ。」
そう言いながら肩から背中にかけて手のひらを降ろすと、サワサワと撫でるように手を動かした。肩から背中にじんわり暖かさを感じ
(ぁぁ…気持ちいいわ…)
美佐子はだんだんウットリしていった。神崎の手が背中からなぞるようにわき腹に降りる。ゾクッとした。そのままわき腹に指を何度も上下させる。スモックの開いた部分から直に体に指が触れて痺れるような感覚に思わず声が出そうになって、美佐子は必死で堪えた。
(マッサージで声を出しちゃうなんて…そんな恥ずかしいこと…)
美佐子は俯いたまま顔が熱くなるのだった。


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