マッサージなの。-2
久しぶりの夕子さんは、本当にかわいかった。
Tシャツとミニスカート。
あ、ノーブラだ。わかっちゃう。
簡単な挨拶のあと、さっそく彼女の部屋で、男子禁制で施術が始まった。
床に敷いたマットに、うつ伏せの私は、ショーツ一枚の裸に厚手のタオルで指圧を受けた。
気持ちいい。
やっぱり、温泉宿で彼がやったスッポンポンでのマッサージは素人の所業だったのだ。……嫌じゃなかったけど。
一通り施術が済み、
立って、体を動かしてみてくださいと言われて、
ショーツ一枚でおっぱいをゆらしてみた。
うわぁ、体が軽い。
「よさそうですね」
「うん、ありがとう」
「よかったです。どこか気になるところはありませんか?」
「うーん。あ、そう言えば、左足が攣(つ)りやすいんだった」
夕子さんは、仰臥位を指示した。
今度はバスタオルなし。
片足ずつ、自転車漕ぎのように動かした。
それは、素人の彼がやったのと同じだった。彼の時はノーパンだったけど。
所見も同じだった。
やはり、全裸でマッサージする必要はなかったらしい。
――別に嫌じゃなかったけど。
◆
「ここが合谷(ごうこく)。簡単です」
マッサージのあとは、セルフ指圧講座だった。
全身の皮膚を露出しているうちに、ツボの位置を教えてもらう。
痛み止めの“合谷”は手の親指と人差し指の骨の分岐点で、ここはわかりやすい位置だが、お尻の“長強”やへそ下の“中完”とかはきわどかった。
「セックスのツボはないの?」
軽い気持ちで訊いてみた。
「ありますよ。三陰交(さんいんこう)」
夕子さんが指したのは、膝の下あたりだった。
「もっと真ん中かと思った」
「やだぁ」
目の前のノーブラは、たった一回だけ挿入されただけの、処女同然の娘だ。
時々、ピンクの下着が見えるが、同性だから気にならないのか。
そろそろ、攻めようかな。
◆