第26話『だせるかな?』-2
ここで司会者の手顔から離れ、着ぐるみの下腹部に開いた前ミソを撫でる。 長い棒を握って振りかぶり、床に置いたボールを打つ。 そうしてボールが飛んでいく先を目で追う動作……ゴルフのティーショットだ。 どこからか取り出したゴルフボールをあてがった先は、女性の陰唇を割り拡げた小さい方の穴、尿道口。 司会者が両手で尿道まわりを揉みほぐし、女性の襞をピンピンに伸ばす。 穴の縁をめくったり、左右に拡げたり、奥にめり込ませたり。 生き物のように穴が形を変えながら、司会者の成すがままに解されてゆく。 そうしておいてから、グイッ、一気に尿道へゴルフボールを挿入しようとするも、そうは問屋が卸さない。 何しろ尿道の直径は鼻の穴にも満たないわけで、鼻隔より襞の方が柔軟なのは確かだが、そう簡単に入る大きさじゃない。 女性は辛うじて痛みに悲鳴をあげそうになる自分を抑えているものの、到底笑顔は作りきれていない。 もっとも口をパンパンに膨らませているから、傍目には笑っているように見えるが……。 ただただ『早く納まって』と願いながら、司会者に膣を呈している。 しばらく苦闘するも、このままではムリと判断したのだろう。 司会者はゴルフボールを引っ込め、おどけてみせる。 ではもう1回り小さい径のボールにするかと思いきや、司会者はゴルフボールを自分の顔にもってゆくと、タラリ、唾液を表面に垂らした。 そのまま舌をボールに這わせ、ツルツルのテカテカに唾をまぶす。 すかさずゴルフボールを再度女性の股間に宛がうと、下から上に全力でボールを押し込んだ。 それまで頑なに閉じようとしていた尿道が、むぱっ、開花した蘭のように拡がったと思うと、ちょうどゴルフボールの半球が尿道にめり込む。 こうして女性の膣では、ピンピンに拡がった皮がキツくゴルフボールを咥え込んだ。
まだ挿入は終わらない。 司会者が女性の背後に回り、グイッ、真っ白な尻肌を左右に割る。 中央にひっそり窄まっていた蕾だが、このまま甘やかしては貰えない。 司会者が抱えた笊には梨、スイカ、ブドウ、柿等々果物が並んでいた。 その中から取り出したのは、大振りのリンゴ。 常識的にいえば、とても肛門に嵌めることができる大きさじゃない。 それでも司会者はニコニコしながら、菊門にリンゴを圧しつける。 片手で尻たぶを広げ、もう片手でリンゴのヘタの部分を握り締める。 ヘタの反対側を肛門にあてると、ギュムッ……、司会者の腕に筋が浮かんだ。 思いきり力を籠めている証拠だ。 ドライバーでネジを押し込むように、回転させながらリンゴを圧せば、1ミリ、また1ミリとリンゴの先が肛門に呑まれていった。 お尻を視聴者に向けているせいで、着ぐるみ女性の表情は拝めない。 推測するしかないわけだが、肛門を拡張される激痛は並大抵ではないだろう。 絶え間なく尻全体が痙攣し、それでも着ぐるみのせいで倒れることも逃げることも出来ず、リンゴがめり込むに任せっぱなし。 皺皺だった肛門が灰色の一枚皮に変わり、ピンピン、いや、ビンビンのビンに引っ張られていた。 やがて最も直径が大きい部分を肛門が頬張ったかと思うと女性のお尻がブルンと震え、ちゅるん、吸い込まれるようにリンゴ全体が肛門に入った。 痙攣してはいるものの、何事もなかったように閉じる肛門――けれど肛門が閉じきることはなく、ポッカリと穴が残った様子は、だらしなく開いた痴呆の口許を彷彿させたし、何より女性のお尻には、尾骶骨越しにゴワゴワしたリンゴの輪郭が浮かんでいた。
異物を挿入する司会者の手際が水際立っているせいで、ここまでの経過時間は凡そ5分。 残すところ女性に開いている穴は1つ、膣口だ。 司会者が果物籠から選んだのは、緑と黒の縞模様も鮮やかなスイカ――赤ちゃんの頭部は優に上回るサイズの丸玉スイカだった。 事前に『膣にスイカを挿入する』と聞かされていたのだろう、着ぐるみ女性に動揺は見られない。 その代わり先ほどまで微かに残っていた作り笑顔は成りを潜め、カタカタと顎が震えている。 もしもピンポン球を頬張っていなければ、歯の根が合わず、歯噛みをしっぱなしだったろう。 そんな女性の恐怖心を察してか、それとも度外視してかはしらないが、司会者はこれまでより一段と楽しそうに懐から容器を出す。 中に入った液体をトロリ、スイカに掛けた。 ネバネバして表面に纏わりつく透明な液体……おそらくローションの類だろう。 そうしてスイカ全体をペトペトにしてから、女性の膣口にスイカを嵌める。 ローションの効果もあって、先端はすぐにめり込んだ。 けれど、あくまで先端のみ。 膣口も広がろうとはするものの、到底スイカを咥えるレベルに広がるわけがない。 ところが、ここで司会者が膣の前庭・骨盤脇に体重をかけたところで状況が一変する。 激痛と引き換えに膣入口を狭めていた骨をずらし、膣の入口を拡張したのだ。 むろん膣皮の伸張性を増す効果はないため、皮を引っ張られる痛み、骨をずらされた衝撃には変わりはない。 それでもスイカで膣を抑えられるたび、1ミリ、また1ミリと頬張ってゆく。 女性は頭を瘧(おこり)のようにガクガク震わせながら――着ぐるみのせいで頭以外の動きは見えない――、容赦なく力を籠める司会者の圧制に最後まで耐えた。 膣への挿入を始めて5分後、スイカは女性の体内に、完全に姿を消したのだった。