第18話『おうまさんといっしょA』-4
ムリッ、ミチッ、ブリブリブリ……
次第にウンチが細くなってゆき、8秒でメインのウンチが全て排泄完了。 ポテ丸は腸に残った宿便ウンチ数片も、残り2秒できっちり地面に積みあげた。
体姉『うん、バッチリ。 匂いも恥ずかしすぎるクサさだし、色も最低に下品だよ。 ウンチがでる音も、ブリブリ、ミチミチ、聞いているだけで死にたくなるくらい恥ずかしいのに、よく頑張ったね、ほら、自分でしっかり見てみよう』
体姉はポテ丸の頭を掴み、乱暴にトグロに近づける。 ポテ丸は足を延ばしたまま腰から上だけを曲げ、自分が出したホカホカのウンチに鼻づらをつけた。 クンクン、フンフン、鼻を鳴らして匂いを嗅がされる。 なお、今日はたまたま違ったが、たまに『味も確認しよう』といって舐めさせられることもある。
ポ丸『おま〜んこぉ〜』
体姉『そうだね。 臭くてミジメで、最低だよねぇ。 よくわかってるね、ポテ丸。 エライエライ』
ウンチから解放されたポテ丸が情けなさそうに嘶き、それを受けて再度体姉が頭を撫でる。 ポテ丸に続いて『フルート』と『緑』もウンチをした。 ただ、2頭のウンチはポテ丸と比べてコチコチで、一本糞が途中で千切れて細切れになってしまった。 体姉が『ウマゴヤシの量が足らないから、ちゃんと一本に繋がらないんだよ。 もっとウマゴヤシを食べて、立派なウンチをしよう』と2頭を叱り、2頭は元気よく嘶いて返事をした。
歌姉『うわぁ、やっぱりウマゴヤシをちゃんと食べるって大事なんだなぁ……』
体姉『わかってくれた? じゃあ、さっそく今日の晩御飯なんだけど』
歌姉『うん。 私、ウマゴヤシジュースと、ウマゴヤシ粥と、ウマゴヤシスープを頑張ってつくる!』
体姉『その意気だよ。 ちなみに、作るだけじゃなくて、ちゃんと食べなくちゃいけないからね』
カメラに向かって歌姉がガッツポーズをつくり、体姉が歌姉の肩をポンポンと叩く。 3頭は2人の後ろで、自分たちが出したばかりのウンチを交互に嗅ぎながら、ウマらしくブルブルと身体を震わせる。 こうした細かなやり取りに『ウマゴヤシは体にいいから、残さず食べよう』といった教訓が混ざるのが、フリートークの特徴だ。
『みんなの体操・ウマさんのオナラ』
番組エンディング手前のコーナー。 体のお姉さんを中心に参加者全員が車座になり、一般参加の幼児とともに体操をする。 体のお姉さんが歌いながら体を動かし、それを参加者が追いかける形式だ。 『にんげんの〜あくび〜、あーあ、あーあ』欠伸の真似をし、みんなが続く。 『おうまさんの〜あくび〜、おまんこぉ〜、おまんこぉ〜』、体のお姉さんが口を尖らせてムシャムシャさせ、みんなが続く。 『あくび』の次は『げっぷ』だ。 『にんげんの〜げっぷ〜、げぷっ、げぷっ』しゃっくりのように首を痙攣させて本当にゲップをだす。 みんなは笑いながらゲップの真似をする。 『おうまさんの〜げっぷ〜、ごぷっ、ごぷっ』さっきより数段大きいゲップ。 体姉はわざと目を白黒させてみせ、ここでみんなが爆笑するのが定番だ。 『あくび』『げっぷ』に続き、今度は『おなら』。 『にんげんの〜おなら〜、ぷうっ、ぷぴっ』しかめっ面をつくってお尻に腰を当て、本当にオナラを2発する体姉。 事前にオナラが出来るよう、空気浣腸をしているからこそのホンモノ嗜好。 みんなは口で『ぷうっ』とか『ぷりぷりっ』とか、オナラを擬音する。 『おうまさんの〜おなら〜、ぼふっ、ぶふぅっ』、ステージ全部に響き渡る轟音だ。 もちろん擬音ではんく実際の放屁で、体姉になるには『放屁音50Kdb(クソデシベル)』をクリアすることが1つの条件になっている。 これだけの音を出そうと思えば、肛門が破裂する勢いで大量の空気を一気に放たなくてはならず、空気の保持も含めて大変な努力の結果なのだが、子供はそんなことを知る訳もなく、ただオナラの音に喜んで、鼻を摘まみながらキャッキャ、キャッキャはしゃいでいた。 ここでみんなの体操は終わりになるのだが、『おうまさんといっしょ』のスペシャル版では『オナラ』のあとに『オシッコ』や『ウンチ』がある。 スペシャル版では、体のお姉さんが『ヒトのオシッコ(女性版の立ションポーズ)』『ウマのオシッコ(たったまま真下に排泄)』『ヒトのウンチ(様式トイレでウンチする真似)』『ウマのウンチ(立ったまま真下に排便)』をするが、流石にポーズだけで実際に排泄するわけではない。