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没作品 硝子の心 処女作
【若奥さん 官能小説】

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ラウンジ-1

モンテリアルホテルの53階のラウンジは全てが個室で全室が眺望をゆったり楽しむことができる豪華な空間そのものだった。

予約してある個室までは高価なスーツを立派に着こなした一流のホテルマンの様な紳士に案内して貰った。

「御予約された個室はこちらでごさいます。ごゆっくりと寛ぎ下さいませ」

わたしが室内に入るまで確りと深く頭を下げ続けている紳士な店員に促されて少し気後れしながら室内に入った所だった。

「おそい」

佳奈らしく、眺望を一番贅沢に眺められる上座のソファーで脚を組んでそっけなく言って迎えてくれていた。
その隣に座る朋未は綺麗なお尻を沈めるように短いスカートの谷間に手を置いて可愛いらしい笑顔で微笑みながら「おそいなぁ」と笑っていた。

眺望を見渡せる席は佳奈と朋未が座っているためわたしの席は、眺望を背にしたソファーに座るしかなかったが奥側の佳奈の前に座ってしまうとあの時の姿を佳奈に見透かされそうで朋未の前にできる限りの自然を装って造り笑顔で朋未と向き合っていた。

「今日は、バジルとパブリカの旬菜からジビエのソテーとセルビアのロバチーズを使ったホワイトソースのパスタにアルマスキャビアだって」

朋未は姿勢を伸ばしてスカートの谷間に確りと手を置いたまま可愛らしい笑顔を佳奈に向けて話し始めていた。

アルマスって何だっけとは思ってはいたものの気後れは取り戻せず二人の会話を見ていることしか出来なかった。

「デサートはなんと、ホワイトトリュフ!」と朋未は若さを全面にとても楽しそうに佳奈に話している所だった。

「そうね、ホワイトトリュフね。チョコレートかしら」

少しずつ緊張が解けてきたわたしは佳奈の奥に見渡せる眺望を見ながらそう答えた佳奈に視線を合わせようとしたけれどやっばり佳奈に悟られていないかが心配ですぐに朋未に視線を戻して「シャンパンはグラスにしたの」と聞いて誤魔化すことしかできなかった。

わたしに向き合った朋未は上品に隠していた隙間のランジェリーをわたしだけが見えるように両手を目一杯に伸ばしながらさりげなく脚の角度を変えて「ボトルだよー」と言っては微笑みを返してくるのが朋未だった。

「わたしは男じゃないんだけど」と即答しそうになったけれど昔からの朋未らしい仕草なのよねと宥めながら「流石ね」とどっちに返したのかしらと思いながら朋未に今日初めての素直な笑顔を向けていた。

朋未が身につけている下着は薄いピンクなんだろうけど眺望の光に晒された隙間から覗くランジェリーは圧倒的な光に照られてその下着は役割を果たせずにその奥に仕舞ったはずの濃い黒色の部分をはっきりと浮かばせていた。
これが28歳の太腿に挟まれた綺麗なランジェリーなんだろうなと思いながらも「本当はわたしの方がランジェリーに関しては本物なのよ」と心の中で呟いていた。

一体、今日のランチは何なんだろうと室内に届く明るい陽射しに温もりを感じながらわたしはそっと佳奈に話しかける機会を伺いながら「28歳の太腿と31歳のわたしの太腿はどれくらい張りに違いがあるのかしら」とわたしはひとり思いふけっていたが、グラスを運んできた紳士を手伝う朋未が少し太腿を広げた瞬間に盛り上がった濃い黒色の処は生々しく奥行きを移しているのを見逃さなかった。
その透明に映る黒色の処を見つめながら「手伝うよ」と朋未の手をこちらに伸ばせさせて「やっぱり、佳奈ちゃんに渡してよ」と意地悪に笑って返していた。

「佳奈さんどうぞ」と予想通りに腰を浮かしてお尻の柔らかいラインと片脚を崩して露わになった真っ白なスカートから伸びる太腿を見つめながら「わたしはやっぱり朋未には敵わない」と先にグラスに口を浸けていた。


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