最終章 海女菩薩-4
大蛸 (ついに、お良を手に入れたぞ、本当に長かった、お良と海中で会った時は
犯す事を我慢するのはとても辛かったぞ。今度こそお良を犯して
俺の子を孕ませて見せるぞ。)
長老蛸 (大蛸よ、お良は異形の物や妖怪に犯され凌辱されると二度と子を身籠る
事の出来ない女に成ってしまうのだ。当然、人間の子も化け物の子も
孕む事は出来ない、その代り月一度のそう、あの日も来なくなるので
毎日毎晩、わしらはお良を凌辱し犯し楽しむ事が出来る。
そして、お良の気を何度も行かせ、昇天させ、お良の性欲を満足させる事が
出来ればわしらにとってとても好い事が起きる、
お良は昇天させればさせるほど、艶が出て色っぽくなり抱き心地がよくなり、
わしらも気持ちよくなるのじゃよ、それに媚肉の淫水が甘露の味になり、
母乳が出始めその味も濃厚で美味、そしてお良の汚物、小水までもが
われらが食する食い物より遥かに美味しい食物となるのだよ、お良こそ我等が神から頂いたこの世の最高のご馳走と最高の娼婦なのだ。
だから大蛸よ、わしらはお良を昇天させる為に女を喜ばす性技や色責めに努力を積み重ねることがとても大切じゃ。)
子蛸たち (おいら達にもお良さんの女体を味合わせてもらう事が出来るらしいよ、
子蛸の一匹が大きな声で言い放った、すると次々と子蛸たちも自分の思いを
お良に言うように喋り始めた。おいらはお良さんの桃色の陰核を一晩中
しゃぶって淫水を吸い尽くしたい、他の子蛸も、おいらはお良さんの尻の穴を
責めて汚物を食したいやら、乳首をしゃぶり母乳を吸出したい、又、
お良さんの口を吸いたいとか、身体を嘗め尽くしたいなど、お良さんを
気持ちよくさせ昇天させるなど、あえぎ声を出せたい、)
と子供蛸らしくない、厭らしく卑猥な言葉攻めで
お良の気を引こうと一生懸命話すのであった。
お良はその言葉を聞き悲しくなった。お良は人一倍母性が強く
子供が大変好きだから人間だけでなく生ける物すべての子供を
愛する習性を持っているのであった。だから辛かった。
お良 (あのような、可愛い子蛸たちも私を犯す事を望んでいる、そして、
あの子蛸たちの強い眼差しは私の女体を嘗め尽くし陵辱する事を
心待ちにしている願いなのね、ああー 辛いわ、)
長老蛸 (さあ、皆の衆よ お良が堕ちたぞ、これでわしらは救われる、
早くお良を乗せるまな板を持って来るのじゃ、皆の衆よ、喜びの雄叫びじゃ、)
一声に艶蛸たちが叫び (ウオオー )嬉しさのあまり泣く者さえ出る始末、
それに比べ、お良は悲しみに打ち砕かれた様子だった。
艶蛸たちお良を抱き上げ、まな板に乗せ持ち上げ勝利に酔いしれた。
そして、お良の姿は今にも誰かに食されるような皿に乗ったご馳走の様な姿であった。
まな板に寝かされたお良は佐助と村長を見て涙を流しながら手を振り、
お良 (佐助、強く生きて、そして、お母さんの事は心配しないで、
必ず帰ってくるからね。)
佐助 (母ちゃん、行かないで戻って来て、)
言いながらお良に向かって駈け出そうとするが其れを村長が必死で引き止めている。
それを見ていた。長老蛸は佐助と村長に言い放った。
長老蛸 (二人とも良く聞け、お良の生死を分かる方法がお前達に残しておこう、
夕暮れ時、この村の西へ2里先にある島の中にある、洞窟へ行って耳を済ませ
て聞くのじゃ、お良が生きていればお良の快楽に酔いしれる声が聞こえるだろう、それが生きている証じゃ、そして聞こえなくなれば、お良はこの村に帰ってくるか、
もしくはわれら艶蛸の神に近い存在に成っているだろう、
佐助や太助は辛いと思う、わしら艶蛸を憎むであろう、
じゃが、わしらはお良が居なければ生きて行く事が出来ない弱い生き物じゃ、
佐助、太助や、申し訳ないがお前達の母親はわしらが貰って行く。許しておくれ、
お良はわしらが必ず大切にするし、喜びの人生味合わせる事を必ず約束する。
今宵限りでお前達の母親は居なくなるのじゃ、お良はわしらの大切な物と
なるのだ、すまん、 さて皆の衆、お良を連れてわしらの世界へ帰るのじゃ、)
艶蛸達は海辺を跡に悦びながらにお良を運んで沖へ、
そして、佐助と村長の目からお良の姿が小さくなり沖から消えてしまいました。
不思議な事に太助の姿も無くなっていた。
第一部 完