M好機-4
男の舌技が再開されて間もなく媚びるような声で「入れて」と懇願しているではないか。
恵子は愕然とした。あの日の激しい性交が盗撮されていたなんて。
そしていい声で泣き、挿入をお願いし今画面では騎乗位で恥ずかしい位に腰を振っている。
彼と積極的にセックスしたのは覚えている。しかしここまで激しかったとは思わなかった。
その恥ずかしさから逃れるために彼をなじった。
「あなたって最低の男よ。盗撮なんてまともな男のすることではないわ。」
「ごめん。ごめん。出来心なんだ。謝るよ。でもこの映像凄いだろ。」
もう一度69の場面に戻しボリュームを上げた。
部屋中に恵子のいい声が響き渡りその後の「入れて」の言葉がはっきりと聞き取れる。
そして騎乗位でベッドのきしむ音、性器のこすれる湿った音が卑猥だ。
「分かっただろ?さあ、握るんだ。性交を求めているわけじゃ無いんだ。頼むよ。」
今まで取り澄ましていたが目の前で自分が淫乱な女である証拠を見せられては堪らない。
半年前のあの夜を、狂乱と快楽のあの出来事を思い出してしまった。
しかもその痴態が録画されていた。
これを夫に見せられたら寛大な夫であっても絶対に許してくれないだろう。
家庭崩壊・・・離婚・・・そう考えた時から男の言葉は神の言葉になった。
再び抱かれて半年前と同じように攻められては絶対に耐え切れないのは分かっていた。
あの日、経験したことのない異様な快感の大波が目の前まで来ていた。
その快感を味わいたいという気持ちとこの男の性奴に堕ちる恐怖が戦っている。
結局は平穏な家庭生活が優先された。がっくりと頭を落としおずおずと右手がペニスに伸びる。
男はニヤリと笑いニットの上から太ももと尻肉のむっちり感を楽しむ。
潤滑剤の唾液を垂らした時髪の毛を掴み耳元で囁いた。
「このままベッドルームへ行こう。半年前の再現だ。」
「嫌ですそれだけは許して下さい。私は夫を愛しています。裏切れません。」
両手でつかんだ髪を引っ張り股間に導く。はっと男の意図に気づき抵抗したが遅かった。
「駄目です。手だけの約束です。いやです。手だけにして下さい。」
怒張したものが唇に押し当てられる。「嫌です。許して下さい。」
髪の毛を放し首筋に唇を這わせながら耳元で囁く。
「思い出してごらん。半年前あなたは逝き狂ったが僕はあなたへのサービスに徹した。
だから僕は一度も射精しなかった筈だ。あなたが気持ち良くなればそれでいいと思っていたからだ。
今夜はそのご褒美が欲しいんだ。お願いだよ。僕だって本当はセックスしたいんだよ。」
「分かりました。今回はあなたにご奉仕しますが条件があります。口奉仕以上は望まない事。
誰にも他言しない事。私への要求はこれで最後にする事。そして録画を消去する事。」
「分かったよ。前半の二つの条件は呑むよ。後半の二つの条件はいずれは呑むけど今は駄目だ。」
「嫌よ。それじゃもう一度やるよ。君は拒否できないよって言ってるのと同じじゃない。嫌よ。」
彼女を睨みつけ低い声で言った。
「もう頭にきた。条件は4つとも呑めない。嫌なら子供を連れて帰れ。」
数分後そこには僕の股間に顔を埋める恵子の姿があった。
しゃぶり始めて10分がたった頃気づいた。
ニットの上からの下半身の愛撫に反応し始めたのだ。
呼吸は乱れ口は塞がっているのですごい鼻息だ。顔は赤く染まっている。
「あれっ。恵子さんその気になってくれたようだね。口より膣の方が良いかい。」
「そんなことありません。」数秒で呼吸を整え再びフェラに戻る。
射精が近い事を囁いた瞬間、舌をフル回転させ激しく頭を振る。
逝く寸前、髪を掴んで亀頭を喉奥に差し込む。
「ウゲェ、ゴッホゴッホッ」とむせ返り咳き込む。
大半を嚥下し残りは唇と性器の隙間から流れ出る。
「あーよかった。恵子さん気持ち良かったです。僕たち本当に相性が良いですね。」