投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

人類ポニーガール化計画の最初へ 人類ポニーガール化計画 51 人類ポニーガール化計画 53 人類ポニーガール化計画の最後へ

第11話『平性教育委員会』-2

 ……。



『平性教育委員会』

 『謙譲美徳法』が男性に適応される場合、『うぬぼれた言動』が反省を促す対象になる。 一方で女性に適応される場合は、『自分を実際以上に美しく見せようとする作為』等が詐欺行為として否定され、反省を促す対象になる。 自分を美しく見せる行為――いわゆる『化粧』『胸パッド』『コルセット』『上底ブーツ』『消臭スプレー・制汗剤』が該当だ。 運動してシェイプアップしたり、可愛く見えるアングルを研究したりといった、地道な研鑽であれば法に抵触することはない。 

 この番組では、『謙譲美徳法』に触れた女性が『問題』として出演させられる。 機械による合成音声が『ダイ1モン』と告げ、女性が会場に現れる。 女性は両腕を背中に回し、首をコルセットで固定して顔を隠せないよう施されていた。 舞台に設けられた『X字型』の器具に磔られ、続いて画面に彼女のバストアップが大写しされる。 『マーシィ・ミューラー、32サイ。 カノジョガマイニチ30フンイジョウカケ、トクニキヲツカイ、メンテナンススルブイハドコデショウ?』 チックタック、チックタック……時計の秒針が時を刻む効果音に合わせ、『カンガエチュウ、カンガエチュウ』と機械音が告げる。 続いて『セイカイハ、マユデシタ』、女性の眉をカメラがクローズアップした。 眉は、すべて抜いたのち、丁寧に黛で描かれていた。 『ジマエノカオニモドシマス』、機械音声に従って器具から伸びたアームが女性を洗顔する。 洗顔剤の効果は抜群だった。 洗ってからタオルで一拭きすると、厚化粧がすっかりとれた地味な顔が現れる。 素顔は、まるで別人だった。 さっきまでの魅力的な顔は霧消し、のっぺりとした地味顔だ。 特に眉はツルツルで、先ほどまでの艶っぽさは微塵もない。 ここで解答席に、過去に『問題女性』と交際していた男性たち――『問題女性』に著しい好意を感じたことがあるものの、相手にされなかった男性たち――が、ざっと10人ばかり並んだ。 『サクズモンダイ。 カノジョニフサワシイマユヲサクズシナサイ。 リユウヲ10モジイナイデシルシナサイ』 男性陣が電子ノートにペンを走らせて、解答光景がモニターに流れる。 どの眉も所詮は素人が描いた落書で、しかも意図的に不恰好に仕上げてあった。 『垂れ眉:本当の自分に自信なし』『吊り眉:高慢、意地悪、性悪』『くるくる眉』『ゲジ眉:本当はイモだから』 マーシィに好意的な作図は全くない。 それもそのはずで、彼らはマーシィの好意を得るべく時間とお金を費やしたものの、あっさり袖にされて、しかも『貴方は私に相応しくない』『その面でよくも私と付き合いたいだなんて、思い上がらないで』等々馬鹿にされ、散々な目にあった者ばかりだ。 彼女の地味で魅力に乏しい素顔を前にして、彼女に好意的になれという方が難しい。 出そろった解答のうち、結局正解に選ばれたのは『くるくる眉:頭が悪いから』だった。 解答者の1人が描いた『瞼にはみ出しながら額で2回宙返りしている眉』に花丸がつき、『ヨクデキマシタ、ヨクデキマシタ』と明るい機械音声が流れる。 すると『問題女性』を磔にしている『X字型』の器具から筆がついた『アーム』が現れ、解答通りの『くるくる眉』を女性の顔に描いた。 女性は筆に為されるがまま、間抜けな顔にされてもなお、正面をジッと睨んでいる。 眼つきは鋭いものの、眉が眉だけに、女性の真剣な眼差しは滑稽でしかなく、解答陣からは失笑が漏れた。 『問題女性』が磔台から解放され、誓約書に署名するシーンが大写しになる。 誓約書には『今後、自分の本性に相応しい化粧として、毎朝かかさず今回指導された眉を施します。 それ以外の自分を偽る化粧一切を放棄します』とあり、これで『問題女性』は以後の人生を『くるくる眉』のみの化粧で過ごすことになる。 当然『くるくる眉』を怠った場合も、別の化粧をした場合にも追加指導があるわけで……『問題女性』には従う以外の選択肢はない。 『問題女性』が誓約書にサインする間、唇を噛みしめ通しだった。



人類ポニーガール化計画の最初へ 人類ポニーガール化計画 51 人類ポニーガール化計画 53 人類ポニーガール化計画の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前