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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第11話『平性教育委員会』-3

 『ダイ2モン』との音声に伴い解答陣が入れ替わり、2人目の『問題女性』が連れてこられ、磔台に繋がれた。 年頃は30代に届くか届かないか、といったところだろうか。 顔はそれほど目をひくわけではないものの、スタイルが良く、特に腰周りは服の上から見た限り見事なラインを作っていた。 『アンヌ・プワシィ、28サイ。 カノジョガフクノシタニツケテルモノハナンデショウ』 しばしの時間を置いて、『セイカイハ、コルセットデス』、磔台から鋏付きアームが伸び、『問題女性』の腰まわりを裁断する。 『問題女性』の下半身が下着姿にされて、腰に巻いた矯正具が姿を現した。 解答席に男性が10名現れたところで機械音声。 『サンスウノモンダイ。 コルセットヲトルマエ、カノジョノウエストハ45センチデシタガ、コルセットヲトッタトキカノジョノウェストハ65センチデシタ。 ウエストハナンセンチアップシタデショウ』、新たな出題だ。 簡単な計算というのに、男性陣はわざとらしく考える振りをし、中々解答しない。 確かめてみようというのか、かつて高嶺の花だった『問題女性』に近づき、無遠慮にお腹を撫でまわす。 腕を腰にまわして締めてみるものもいれば、下着の上からお尻を叩くものもいた。 やがて解答が出揃い、機械が遠慮なく『問題女性』のコルセットを切断する。 途端に、ぐにゅっ、圧縮されていた脂肪がこぼれ、お腹の上で波を打った。 『セイカイハ20センチ。 ゼンインセイカイ、ヨクデキマシタ、ヨクデキマシタ』 ついさっきまでの見事な縊れは見る影もない。 弛んだ、とまではいかなくても、いわゆる寸胴(ずんどう)な腹回りに、男性陣から失笑が漏れる。 羞恥、あるいは嗤われた屈辱で『問題女性』は顔を真っ赤にし、けれど視線だけは逸らすことなく正面を向く。 ちなみに視線を逸らした場合だが、『問題女性』として自覚が足らないと見なされて、追加で指導されることになっていた。 磔台から下りた『問題女性』に突き付けられた誓約書は『今後2度とコルセットをつけないことと、コルセットを着けていないことを常時証明するため、冠婚葬祭時含め、必ず腰周りのみが露出した衣装を身に着ける』というもの。 誓約書の隣には、ハサミで細切れにされた服に代わり、特注の衣装がハンガーにかけてある。 衣装は『レオタード』で、『腰周り』だけ透明なスケスケの繊維で織られており、ヘソも横腹も傍目に一目瞭然なシロモノだった。 但し書きには、高い密着度とボディラインの再現を両立させた特殊繊維製被服、とある。 『問題女性』がその場で着替えると、普通なら服を着れば多少なりともボディラインが誤魔化せるところが、寸胴が完璧に再現されてしまった。 しかもレオタードには『私のお腹をみてください!』『腰周りには自信アリ!』『ウエストがチャームポイントです!』といった文言がデカデカと縫い込んであり、どうあがいても隠せない。 新しい服に強調された、自分の不細工な、みっともないお腹を鏡に映され、『問題女性』は顔面蒼白だ。 けれど彼女は恣意的にスタイルを歪まされたわけじゃなく、本来のスタイルに戻ったに過ぎない。 いままで不当に良いプロポーションを獲得したことこそ問題だ。 『問題女性』は弛む丸見えなお腹を抱え、ベソをかきながら誓約書に署名した。 解答陣から『大丈夫だよ。 痩せれば問題ないんだから』との声援がかけられるも、『問題女性』は恨めしそうに声がした方を睨み、鼻を啜りながら会場を後にする。 声援は決して間違ってはいないのだが――簡単に痩せられるくらいなら、コルセットに頼ったりしない。 矯正具で楽をすることに慣れてしまった『問題女性』が衆目に耐える腰のラインを手に入れられる可能性など、限りなく皆無に近いといえよう。



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