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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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-5


「あの!村上物産の案件はっっ」
「ん?」

こんな風に・・・優しく私に笑いかける主任を私は知らない。

「村上物産の主任と私が担当していた案件はそのまま採用になったんでしょうか?」
「あぁ、あれは池田のプレゼンが勝ち取った」

そうなんだ・・・
良かった。
あれだけは山本主任の下について初めて私が任された契約だった。
何度も徹夜して、何度も村上物産に掛け合って
どうしても取りたい契約だった。

「あの時はよく頑張ったな」

そういって私の頭を優しくなでる。
この行為は絶対に部下に対するものじゃなくて
部下がどんなに大きな契約を取ってきても、主任はこんな褒め方はしない。

私の知らない二人の関係に、不安だけど嫉妬した。

この優しい笑顔を向けているのは私じゃない。
5年後の私へ、なんだ・・・

そう思うと少し寂しかった。

山本主任と私は、いったいどんな夫婦だったんだろう。

仕事に生きがいを見出していた私が
なぜあっさりと専業主婦になっているのか分からない・・・



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