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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第8話『売春メッセージ』-8

『風俗嬢は汚い』――彼は当たり前のことを教えてくれました。 今は、感謝こそすれ恨みはありません。 彼がクラブを去ったと知って、私は風俗嬢を辞めました。 もういい歳だから、稼げなくなってきたのもありますけど、それ以上に彼の一言が堪えたからです。 私は『性行為』でたくさんの【対価】を稼ぎましたが、すべて『他人の借金』と『ホスト』に費やしました。 自分のために残した貯金はありません。 でも、そんなの言い訳ですよね。 たくさんお金を貰ったことは事実です。 そうやって私が分かったことは、次の一言に集約できます。 『男は、不特定多数に股を開く女を汚いと思っている』――中には『汚い女性』が好きな男の人もいるでしょうけれど、『汚い』と思われているのは確実です。 私は、自分が『汚い』と思われて過ごすことに耐えられません。 みなさんはどうでしょうか? 安易に風俗を考えている方には、『汚い』と思われる重みを、少しでも感じてくれればと思います。 私は以前勤めた会社に復帰させてもらい、それ以後は『性行為』はしていません。 『汚い』ことに変わりは有りませんが、精一杯身を慎んで生きてきました。 もしみなさんがお許し下さるなら、『汚い』私ではありますが、社会の末席に置いていただけませんでしょうか。 どうぞ、臥してお願いもうしあげます。 このような浅ましいお願いに場を貸して下さったこと、ありがとうございました』

 パチパチパチ……。 女性はマイクを置き、演台の隣に膝をつくと、その場で額を床につけた。 即ち会場全体に土下座する恰好だ。 30秒ほど額を擦りつけ、拍手が鳴りやむのを待って起きあがる。 何度も会場に頭を下げながら、女性は舞台袖へと消えた。 入れ替わりにあらわれたのは、あどけなさが残る小柄な少女だ。 娼婦を示す『ミニスカート』と『ニーハイブーツ』が、童顔とくっきり対照をなす。

『……失礼します。 あたしは……家出して、誰も頼れず、お腹が空いて気を失っていたところを『お兄さん』に拾ってもらいました』

 一言、一言、噛みしめるように言葉を紡ぐ少女。 口調の頼りなさとは裏腹に、しっかり顔をあげており、視線が泳ぐことはなかった。

『お兄さんは無口で、ぶっきらぼうな人でした。 ご飯をたくさん食べさせてくれました。 行く当てのないあたしの事情を察してか、一晩泊めてくれもしました。 お兄さんは貧乏で、おうちも二間のアパートで、お布団も1組しかなかったんですけど、自分は廊下に寝て、あたしをお布団で寝かせてくれました。 あたしはお布団が暖かくて、嬉しくて、すぐに眠ってしまいました。 考えたら、普通、こういう場合は絶対乱暴されますよね。 でもお兄さんはそういう人じゃなくて……。 朝目が覚めたら、ちゃぶ台にあたしの分の朝ごはんが用意してあって、『カギは開けっ放しでいい。 食器も片付けなくていい。 さよなら』と書いたメモがありました。 でも、結局あたしはどこにも行くところがなかったから、ぼーっとテレビを見て、お兄さんのお家を出なかったんです。 夜遅く――12時前でしょうか、帰ってきたお兄さんは、あたしを見て明らかに動揺していました。 お兄さんは家に帰るよう説得してきて、でも、あたしは絶対に帰りたくなかったんです。 お義父さんもお義母さんも、怒ったら手が付けられないんです。 今家に帰ったら絶対殺される……そう思うと、帰る気にはなれません。 いつまでも黙ったままのあたしに業を煮やしたお兄さんは、警察に電話する、といいました。 お兄さんの立場からしたら当然ですよね。 見ず知らずの女子が黙って自分の家に居座るなんて、これ以上の迷惑なんて中々ないと思います。 でも、あたしとしては、それだけは絶対にイヤで、だって家に連れ戻されるに決まっていて……だから、もうお兄さんに縋るしかありませんでした。 あたしはその場で裸になりました。 ビックリして固まったお兄さんに抱き着いて、キスしました。 とにかくお兄さんにHしてもらおう、Hしたら、きっと優しくしてくれるから、Hする代わりしばらく家に置いて貰おう――下心満載です。 100%打算です。 Hのやり方はしりませんし、初めてでしたが……そんなのはどうでもよかったんです。 ……でも、ダメでした』


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