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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第8話『売春メッセージ』-9

『お兄さんのおちんちんはいつまで経っても柔らかいままで、こすって見ても、さきっちょを恐る恐る舐めてみても、ウンともスンともいわなくて……あたしは抱いて貰えませんでした。 涙が溢れて止まらなくなりました。 恥ずかしいからじゃありません。 家に帰らされるのがイヤすぎたからです。 もうダメだ、警察に連れていかれる、いっそ家に連れ戻される前に消えちゃいたい……でも、お兄さんが警察に電話することはありませんでした。 その晩もお布団を貸してくれて、あたしを泊めてくれたんです。 あたしは、一緒の布団に入ってくださいとお願いしました。 正直に告白します。 あわよくばお布団の中で密着して、お兄さんがムラムラしてくれれば、いつでもあたしの初めてをあげるつもりでした。 でも、お兄さんは昨日と同じで、寒くて固い廊下で寝て、あたしはずっと待っていたんですが、あたしの所には来ませんでした。 それからお兄さんとあたしの生活が始まりました。 ……今のあたしがあるのは、全部、文字通り全部お兄さんのおかげです。 あたしは拾われッ子で無国籍だったので、義務教育は受けさせて貰えません。 その代わり学校に通わなくても誰もなにもいいません。 当時は字も、自分の名前も書けませんでした。 今は違います。 お兄さんが仕事が終わってから『字』を教えてくれました。 字を覚えた次は、通信教育で算数を教えてくれました。 お兄さんの図書館カードを貸してくれて、図書館で沢山本を読ませてくれたし、歴史や地理を勉強させてくれました。 あたしは、今は保険も戸籍も持っています。 お兄さんが身元引受人になってくれて、『未就学児援助基金』が後援してくれたので、戸籍上はお兄さんの義理の妹になることができました。 なぜ、こんなに良くしてくれるのか、見ず知らずの他人だし、お兄さんは決して生活に余裕があるわけじゃないんです。 不思議でしょうがなくて、一緒に暮らし始めてから2年が経ったとき、あたしはお兄さんに尋ねました。 そしたら、いきなりお兄さんが、あたしに土下座したんです。 お兄さんによると、あたしに色々してくれたのは、全部『償い』だったそうです。 最初の晩、お腹が空いて気を失ったあたしをアパートに拾ったお兄さんは『最初はあたしを乱暴するつもりで家に連れ帰った』と話してくれました。 ただ、いざ乱暴しようと服を脱がせた時に、あたしの痩せっぽちな身体を見て、急に自分が恥ずかしくなったそうです。 ……お兄さんはそういいますが、そこは本当かどうか分かりません。 あたしは当時1日1食、しかも食パン1きれしかもらっていませんでした。 だから肋骨が透けているし、おっぱいだって全然ありませんし、骨っぽくて抱き心地も悪そうだったはずです。 だから、きっと身体が貧相すぎて、お兄さんが思っているようなセクシーさがなかったから、お兄さんに抱いて貰えなかったのかな、なんて思ったりしてます……。 ともかく、お兄さんはあたしが気づかない間に、あたしを裸にしていました。 そんな悪意を償うために出来るだけのことをしようというのが、お兄さんの温もりの根底にあったそうです。 あたしは言葉に詰まりました。 あたしなんかの貧相でしょーもない裸なんて、いくらでもお兄さんにあげます。 でも、あげるつもりで色々動いたのに……あれだけ一生懸命誘惑したのに、最後まで受け取ってくれなかったのがお兄さんでした。 それなのに、最初のたった一回の裸が、お兄さんの特別だったとでもいうんでしょうか? つまり、あたしは知らないうちに裸を見られて、その【対価】に『お家』『ごはん』『戸籍』『勉強』……人間がましく生きるための全てを、見ず知らずの他人から受け取ったということでしょうか……? だとしたら、あたしが受け取った【対価】は……あまりにも大きすぎます。 不釣り合いすぎて、もうどうしようもありません』


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