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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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-5


「しおり?」

目を細めて私を覗き込むそのしぐさはとっても親密で。

昨日初めて寝た仲だとは思えない。
・・・ってその寝たことすら覚えていないんだけど。

「あの・・・」
「どうした?熱でもあるか?」

私の様子がやっぱりおかしいと思ったのか
ベッドの上で上体を起こして
私の額に手をかざして熱を測る。

その優しい行動は、会社での山本主任とは別人で
本物でしょうね?と疑いたくなる。

「山本・・・主任?」
「主任?」

私の言葉に怪訝そうな顔をして
眼鏡をかけ直す。

この仕草がカッコいいって同期の真子が言ってたっけ。

「あの。昨日飲み会の後の記憶がないんです」
「飲み会の後?」
「はい。どうしてここにいるのか覚えていないんです」

「・・・・」

「ここは山本主任のマンションなんですか?」
「・・・・」

「泊めていただいてありがとうございます」
「・・・・」
「この・・・パジャマはあの。もしかして彼女のですか?」
「・・・・」
「貸していただいて気を悪くなさらないといいのですが」
「・・・・しおり?」

「あの!私と山本主任は・・・しおり、と呼ばれるような何かをしました・・・か?」
「・・・・」
「あの・・・」





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