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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第23話 研修、女体盛り-4

 中には『ナッツクラッカー』(クルミや貝殻を歯で噛んで割る)、『焼き串』(魚や肉を串にさし、その串をオマンコで咥え、焚火を跨いで食材を焼く)といった、自分の身体を顧みない提案も散見した。 貝殻を噛み砕いた破片で口内が出血するかもしれないこと、焚火を跨いで加熱すれば余熱でおまんこが無事で済まないかもしれないこと、そういった点に関する遠慮は全くなかった。 自分の身体を備品として扱う以上、当然の心得だ。 ただし誰でも自分の肉体的苦痛を達観できるかというと、決してそうではないわけで。

「――以上です。 拙い私見を披露し、申し訳ありませんでした」

「お見事。 及第点を差し上げましょう」

 一礼して話を結んだ【22番】に対して指導員が発したコメントが、【22番】のクオリティの高さを物語っている。 

 そこから後は、ほとんど【2番】と【22番】が提案した通りに作業が進んだ。 少女たちのアイデアに触発された数人の専門生が場を仕切りだす。 食材調達、調理器具作り、火起こし、調理、エトセトラ、エトセトラ――あっというまに時間が過ぎる。 それでも予定された5時間が経過する直前には、きちんと5品の料理――川魚の塩焼き、山菜の盛り合わせ、タコとウツボのお造り、サザエのつぼ焼き、鳩の串焼き――が揃い、3人の少女が横たわった裸体の上へ綺麗に盛付けされたのだった。
「最後の5人で調理用具を作ります。 自作の調理器具のみ使えるということなので、必要最低限は室外で作っておいて持ち込めばいいと思います。 必要最低限のみ用意するとして、私が思いつくのは……盛りつけるお皿が5枚、すり鉢代わりの石、擂粉木、お鍋は……ムリですよね。 包丁は……石を割った断面か、尖った貝殻で代用すればいいんじゃないでしょうか。 あとは、焼き魚を作るなら串を、食事用のお箸と併せて木切れから作る……とか、ザッと思いつくのはこのくらいです。 後は必要に応じて追加して、なるべくあるもので間に合わせて頑張れば、色々見えてくると思います。 以上です。 差し出がましい点、至らない点はご容赦ください」

「宜しくてよ」

 深々とお辞儀する【2番】に対し、鷹揚に頷く指導員。 

「どうですか? 参考になりました?」

 すっかり静かになった専門生たちに水を向けると、ほぼ全員が頷いている。 

「そう、よかったわねぇ。 じゃあ、いまから行動に移れっていったら、できそう?」

 今度は一転、モジモジしている。 経験不足な専門生たちには、まだ解決されていない疑問がいくつもあった。 指導員には、自分の生徒がどこを疑問に思っているか見当がつく。 もしも学園であれば、確実に黙って突き放すところだ。 ただ、ここにいるのが研修中の専門生という点を考慮すれば、現状やむを得ない部分もある。 それに、ついさっき助言を与えておいて、ここで放置にシフトすれば一貫性が欠けてしまう。 束の間逡巡したものの、

「……せっかくです。 ええっと、真ん中の貴方。 さきほどの意見に加えて、どんな風に『備品』を活用すればいいかについて、私見を聞かせなさい。 宜しくどうぞ」



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