第21話 研修、ウミホタル鑑賞-3
浜辺で燃え盛るキャンプファイアーの反対側では、ここでも炎を用いた夜間メニューが催されていた。 大きな炎を囲むキャンプファイアーに対し、参加者全員が小さい炎を灯す『キャンドルサービス』だ。 参加者の中央には、100本の蝋燭が連なるモニュメントがそびえている。 そして、赤々と周囲を照らすモニュメントは、3人の少女からなっていた。 少女たちは、いうまでもなく学園から『備品』として配属された生徒たちだった。
長身の【1番】が両手を左右に拡げ、背伸びしながら爪先立ちをする。 拡げた両手に所せましと蝋燭が並んで、乳房や乳首も例外ではなかった。 両乳首に垂らした蝋で接合された小型の蝋燭が、ピンと勃起した乳首から伸びる。 その蝋燭を囲むように、十数本の平蝋燭がおっぱいに貼ってある。 顔にすら、蝋燭は容赦しない。 鼻の頭、犬のように伸ばした舌先の2か所に据えられた大型の蝋燭は、顔の正中線を赤々と照らす。 総じてジリジリと炙られる肌の表面は、どこもかしこも粟のように汗ばんでいた。
【1番】の足許では、体操の『アンテナ』みたく、仰向けに寝そべってから下半身を揚げ、腰に手を当てて支える【17番】がいた。 股間と膝を直角に曲げ、クワガタムシのハサミのような足の姿で、剝きだしのオマンコはパックリと奥まで丸見えだ。 陰唇とクリトリスには太い蝋燭が何本も立てられ、溢れる蝋がオマンコに注ぎ込むように傾いている。 アナルには一際太い蝋燭が挿しこまれていて、溶けた蝋が伸びたアナルの皺をべっとりと覆っている。 蝋燭の数でこそ【1番】に及ばないものの、【17番】は急所に太い蝋燭を宛がわれ、垂れる熱の雫(しずく)でもって、ヘソ、膣、肛門を溢れさせていた。
最も過酷な体勢は、しかし【1番】たちの足許に横たわる【32番】といえるだろう。 ジッとして蝋燭の明かりを照らすことに専念する【1番】たちと違い、【32番】は体を拘束されていない。 【1番】と【17番】の足許に寝そべり、上を向いて口を開ける。 その伸ばした舌には、【1番】の顎をつたって流れ落ちる蝋の滴が、一滴、また一滴と垂れるのだ。 【32番】の右手は窪みをつくり、【1番】の右ひじから垂れる蝋を受けとめる。 お腹の上に【17番】をのせているので、【17番】の股間から溢れた蝋の滴は【32番】にこびりつく。 つまり、【32番】は『床を蝋の汚れから守る、新聞紙的』な役割を課せられ、垂れる蝋を自ら受けとめる動作を要求されている。 口で蝋を受けとめ、膣で、また肛門で蝋を受けとめるべく、身体を捩らせる【32番】。 モニュメントを演じさせられる憐れな【1番】や【17番】も、蝋を貪らされる【32番】に比べれば、まだしも尊厳の欠片がある。
おごそかな灯を蝋燭に掲げ、合唱や朗読が続く中、3人の少女は自らの身体を『燭台』に窶(やつ)し、浜辺の風に晒し続ける。 こうしたレクリエーションはどれも1時間以上続くものばかりだ。 少女たちは終了時間を告げられることもなく、いつ果てるとも知れないモノ扱いに耐えながら、ひたすら股間を湿らせるのだった。