ドラッグストアの駐車場で-10
「娘ばかりに気を取られていて自分のことなんて、それどころじゃなかったわ…」
瑠美子は苦笑した。
由香は瑠美子の下腹部に手を伸ばして触ってみた。
「パンパンじゃないの!どれくらい出てないの?」
瑠美子はうつむき、恥ずかしそうに答えた。
「1週間くらい…」
「だめよ、それ!ほんとに病気になっちゃうわよ。こんどはお母さんの番ね。亜美ちゃんに浣腸するくらいだから、自分のも持っているんでしょ?」
瑠美子はうなずいた。
今朝、ドラッグストアで亜美の浣腸を買う時、ついでに自分用も買ったのだ。
先に亜美を片づけてから自分で浣腸して便秘を解消するつもりだった。
「瑠美子さん、わたしがしてあげようか」
「そんな、いいわよ。自分でするから」
「亜美ちゃんにしてあげて大変だったんでしょ?だから、こんどは瑠美子さんがしてもらう番よ。甘えちゃいなさいよ、たまには」
瑠美子はまだ、先ほどの甘味なキスの余韻のなかにいた。
久しぶりに人の優しさに甘えてみたい…。
「ありがとう由香さん。わかったわ…。やってもらうわ。寝室に置いてあるの、浣腸」
二人は立ち上がると、寄り添うように寝室へと向かった。