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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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蔵の中で-1

「やあ、亜美ちゃん、ラジカセは蔵の中だよ、時間があれば探しておいてあげたんだが」
「ただで頂くんですからそれくらい自分で」
「でもどの辺だかわからないだろう?一緒に探そう」

 中学生になり、音楽に興味を持ち始めた亜美、もう使っていないステレオのCDラジカセをくれると言うので学校帰りに保一叔父の家に寄った。
 
 保一叔父は母の弟で33歳、母よりも6歳年下、間に母の妹がいるが、長男である、父母、亜美から見て母方の祖父母が相次いで亡くなり母の実家に一人で住んでいる、叔父は未だに独身なのだ。
 祖父母は農家だったが、叔父は農業を継いではいない、自宅でグラフィックデザインをしていると言うことだが、農地を売ったお金を食いつぶしている、と母がこぼしていたくらいだからあまり売れていないのだろう、加えてあまり勤勉な性質でもなく、亜美が学校帰りに家の前を通ると、よくぼんやりと縁側でタバコをふかしている事も多かった。
 しかし、亜美はこの叔父が好きだった。
 父も母も働き者だが、文化的な香りは皆無だ。
 朝早くから畑に出て働き、夕食の際にビールやお酒を飲んでごろりと横になり、テレビのお笑い番組などを見てお風呂に入って寝る、その繰り返しだ。
 新聞などもTV欄とスポーツ欄だけあれば良いような様子で、時事問題などにも詳しくない、亜美が最近興味を持ち始めた音楽番組などを見ようと思ってもすぐにお笑いに変えられてしまう。
 その点、叔父は一応グラフィックデザイナー、服装もおしゃれと言うほどではないが、個性的で垢抜けているし、最新の音楽などにも詳しく、亜美も時々CDをカセットにダビングしてもらっている。
 奥の和室を仕事部屋にしていて、一度入ったことがあるのだが、数台のコンピューターや関連機器が並び、グラフィックデザイン関係の書籍が壁一面にぎっしり並んでいる。
 作品を見せてもらったこともある、個性的とは思えなかったが鮮やかな色使いの作品で、今風な感じがした。
 片田舎にあって都会的な文化の香りがする人物なのだ、都会的なものに興味を膨らませる中学生にとっては魅力的だ。

 当時、亜美が持っていたのはモノラルのラジカセ、文字通りカセットとラジオだけ、という骨董品的な代物。
 それを知った叔父が「僕はミニコンポを買ったからステレオのCDラジカセは蔵に仕舞っちゃったよ、良かったら亜美ちゃん、使うかい?」と言ってくれたのだ。
 それは願ってもない話で、亜美は早速叔父の家に立ち寄ったのだ。

「たしか二階だよ、下は農機具ばっかりだから」
 確かに1階は土間で、農機具やら臼やらといったいかにも農家らしいものが、祖父母の時代そのままに置かれている。
 亜美は二階へ上がる梯子をとんとんと登って行く。
 CDラジカセのことで頭が一杯で、背後で叔父が扉を閉め、鍵までかけていたことには気付かなかった……。
 CDラジカセはすぐに見つかった、最近蔵に運ばれたばかりらしく、床の上に無造作に置かれている。
「叔父さん、これ?」
 梯子を上がってきた叔父に振り返った、その瞬間だった。
 叔父に抱き付かれ、押し倒された。
 亜美はもがくが、男にがっちりと押さえ付けられては女の子の力ではどうにもならない、後ろ手に手錠を掛けられてしまった。
「手錠?……・叔父さん、何を」
 床からは解放されたが腕の自由が効かない、立ち上がる暇を与えられないので座ったままで後ずさりするが、すぐに壁に阻まれてしまう。
「手荒な事をしたくはないんだ、亜美ちゃんが好きで好きで……ずっとこうしたいと思ってた」
 腿の上に跨られ、抱きすくめられた。
「手錠を外して」
「ごめんな、思いを遂げるには必要なんだよ」
 叔父の顔が迫って来る、亜美は何とか逃れようとするが唇を重ねられてしまった。
 14歳の女の子、初めてのキスだ、好きな男子がいるわけではない、叔父の事も嫌いではない、でもこんなのは……。
 手錠を掛けられていてはこれ以上の抵抗は無理だが、身を任せる気持ちにも到底なれない、せめてもの抵抗として唇は固く閉じ、膝で叔父を蹴り上げようとするが、払いのけられるほどの力はない。
 叔父は唇を離してくれたが、その代わりに両腕でがっちりと亜美を抱きすくめる。
「暴れなければ手荒な事はしない……こうしているだけで」
 抵抗を諦め、抱きすくめられるままにしていると、叔父もその言葉どおりそれ以上何もしてこない……次第に亜美も落ち着いて来た。
 落ち着いてみると、叔父の心臓の鼓動を感じる……随分と速い……叔父の腕の力を感じる、農作業や何かで鍛えられてはいないが、中二の女の子にしてみれば抵抗しがたいほどに強い……体臭は余りない、汗ばんでいるので僅かに汗の匂いがするが、却って男性を感じさせる……そして何より、腹部に叔父の怒張したペニスをずっと感じている……。


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