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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第7話 エスコート練習-1

〜 2番の学園祭 ・ 模擬エスコート 〜


 
 メイン展示の練習に参加できるのは午前だけ。 午後は、私は来賓の方をエスコートする練習に行かなくちゃなりません。 ウンチ噴水のメンバーは昼食をとらないため、私を含めた控え組はほぼ2人分のオートミールを食べました。 お腹が一杯、というよりパンパンです。 『ひまし油』がこびりついた口で啜ったオートミールは、味も匂いも論外で、呑込むのが大変でした。

 集合時間10分前に生徒会室に到着すると、部屋から【A2番】先輩と【A11番】先輩の声がしています。 話し中に入るのも気が引けて、私はドアから漏れてくる声を、聴くとはなしに聞きました。

「――そっちの気持ちはよーく分かった。 オッケー、Cグループと組んだペアは、無難に『校長』や『教育委員会』の案内に回しましょう」

「それがいいべさ〜。 『公認馴致士』や『同窓会OG』はうるさくって大変だから、Cグループには荷が重いしょや」

「別にどってことないんじゃない? Cグループが指導される展開も、それはそれで楽しめる。 【A2】だって、ヒトの不幸は蜜の味、なクチでしょう」

「それはそーなんだけどね〜。 たださ、寝覚めが悪いのは趣味じゃないんだ。 『公認馴致士』に不合格のレッテルを貼られでもしようもんなら、即退学になることだって有り得るんだし。 半端なことはしたくないの」

「はいはい、お優しいことで。 そういうことを言うからには、自分のペアはしっかりフォローしなさいよ」

「もっちろん☆ 同寮(おなりょう)だから分かってるんだけど、あたしのペアの子。 アレはまぁまぁの当たりなの。 あの子だったら、うん、大きく外れることはないな」

「……いいなぁ、史性寮はまともな後輩がいて。 うちの寮なんて碌なのいないってのに」

「自己中だけどね〜。 頭はいいよ、かなりのレベルで」

「性格なんて、頭がいいなら全然オッケーだよ……。 『受け身な自己中』に囲まれて、やさぐれてるこっちとしてはさぁ……」

「僻まない、僻まない。 そういう年度もたまにはあるって♪」

 ポンポンと肩をたたく気配とともに、話が途切れます。
 先輩方が話の中で褒めてたのって、もしかして私のことでしょうか? 断片的で、はっきり聞こえあわけじゃありませんが、ニュアンス的にイイ感じに話してくれてた気が――いやいや、気にするのは止めときましょう。 誤解だったらミジメだし、調子に乗りたくもありませんし。

「失礼します。 C−2組【2番】です」

 深々とお辞儀してから席につき、神妙に残りのメンバーを待ちます。 やがて5分前になると、計った様に全員が揃いました。 【A2番】先輩の裁量で、各ペアが案内する来賓を割り振ります。 私と【A2番】先輩は、幼年学校から学園祭を視察にくる2人の校長先生を案内することに決まりました。 ここさえ決まれば、あとはAグループ生とB・Cグループ生のペアごとに校舎を回って、当日案内の予行練習です。 既に端役や生徒会の生徒は本番当日と同じシフトに入っているため、学園祭全体のリハーサルが始まっていることを勘案すると、私達案内係は一足早く学園祭を体験できる、といっても過言じゃありません。 

 首輪にリードをつけて、麻縄できつく縛って貰います。 手を組んで背中に回すと、先輩はあっという間に縛り上げてくださいます。 目隠しは当日ということで、今日のエスコートの予行では許してくれました。 カバン代わりに3kgの錘をおまんこからぶら下げ、おっぱいから提げたトレイに1kgのおもしを載せます。

 『ご案内します。 わたくしに続いてお進みください♪』

 と、すっかり案内モードに入った先輩が握ったリードにひかれ、私はややがに股な歩幅を保って続きました。


 


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