夫婦-1
翌日も彩香は順一と二人で行動した
涼子は飯塚と一緒だあらかじめ決めてある観光地へ向かう
数十メートル先に順一と彩香の姿を見つける
彩香は体を寄せ順一と腕を組む
その姿は楽しそうだった
「なかなかお似合いだなあの二人」
わざとらしい飯塚の言葉にうつむく涼子
「お前はもっとすごいことしてるけどな」
二人の後をつけホテルに入るのを見届ける
しばらくすると飯塚の携帯が鳴った
飯塚が画面を見せるとLINEで305号とメッセージが来ている
「俺たちも入るぞ」
二人は部屋を選ぶパネルの前に立った
「304号が空いてるな、ラブホテルだ隣だって声なんか聞こえないさ」
部屋に入ると飯塚はさらに言葉で責め立てる
「夫婦そろって違う相手と同じラブホテル、しかも隣の部屋に入ることなんて
ふつうは絶対ないぞ」
再び携帯がなった今度は電話だ、飯塚がスピーカーにしてニヤッと笑う
「もっといやらしくキスして」
彩香の声が聞こえる、荒い息使いと舌が絡み合う音がかすかに聞こえる
「脱がせてあげる」
「脱がせて」
「乳首気持ちいい」
涼子に聞かせるためなのか彩香はいろんなことを口にする
飯塚は後ろから抱きしめるだけでその会話を聞かせている
「奥さん、旦那に電話しろよ、今何してるのって聞けよ」
飯塚に返事など待つ気はない涼子の携帯から順一の番号に発信した
「涼子からだ」
「入れてから出て」
「えっ?」
「どうせ裏切ってるんだし、刺激的よ」
彩香に操られるように挿入し電話に出た
「あなた、今少しいい?」
「ああいいよ」
「今週はごめんね」
「気にするなよ」
「今何してるの」
「洗濯中だよ」
空々しい会話を続け電話を切った
「興奮したでしょう?」
「あっあっあああ」
「私もさっき一度イッたから」
「すごく興奮したよ」
「絶対に内緒だから」
そこで電話は切れた
その日は夕方までホテルにいたが飯塚は涼子に触れることはなかった
何度かかかってくる電話中に後ろから抱きしめるだけだった
再び合流し3人で帰路に就く
飯塚が運転し二人は後部座席に座っている
「これが今日の分よ」
精液のたまったスキンを3つ差し出した
「へたくそ、早漏、鈍感、つまらないSEX」
「ごめんなさい」
「まさか自分の女房が浮気相手の女に謝ってるなんて思いもしないだろうな」
彩香がブラウスを脱がせるとその胸元にスキンにたまったザーメンを垂らした
「ほら、自分で広げなさい、愛するご主人の精液じゃない、そんな嫌な顔しないで」
涼子は3回分の精液を体に広げた
こんな行為自体が気持ち悪かった、それが表情に出る
「ご主人の精液より名前も知らない人のほうがもういいのかしら?」
家に着くまで攻めは続いた
「人のセックスのぞいたみたいだったでしょう?涼子は何度もイカセてもらったんでしょう?」
「今日は抱かれてません」
「あら、私に気を使ったの?私が一度も満足できないから?」
「そんな言い方しないでください」
「本当の事よ、あなたも知ってるでしょう?あのへたくそなSEX」
彩香の視線に応じるように涼子は何度も誤った