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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第1話 2番の学園祭-2

「「……」」

 教室が静かになったところで、

「と、とりあえず一度やってみませんか? もしかしたら、何とかなるかもしれませんし……」

 恐る恐るみんなに振ると、

「……しょうがないか。 あたし、とりあえず『ひまし油』っていうの、呑んでみる。 どんな味なのか、どれくらい呑めるのか、あとは呑んでからどのくらいで出せるのか。 出すにしても、どのくらい飛ばせるのか確かめる」

「連結パイプはこっちで作っていいんだから、穴の大きさを弄って小さくして、それなりの高さは稼げるかも。 高さは3メートルって指定されてるけど、液体の量とか、しぶきの太さとかは指定されてないんだし。 まずは3メートル上に噴くのをクリアしよう」

「だったら計算は【はち】がするね。 こういう計算って、部活でしょっちゅうやらされてるから、多分出来ると思う。 あ、でも工作は誰か手伝ってくれないと、【はち】に作れっていわれても、不器用さんだからあてにしないでよ。」

 前向きな意見をちらほら出してくれました。

「メイン展示のメンバーって、どうやって決める? 一番責任が重そうな役だし、誰でもいいってわけにはいかないし、適性がある人から選ぶべきじゃない?」

「そんなの、誰が適性あるかなんて分かりっこないよ。 いっそ委員長が決めるっていうのはどうかな。 委員長がそういうなら、あたしは納得できる」

「ダメだよ。 学園祭のクラスリーダーは私じゃなくて【にぃ】なんだから、ちゃんと【にぃ】に任せなくちゃ。 部活が忙しい人をまず外して、あとは【にぃ】が適当に決めてくれればいいと思う。 メイン展示以外も、どうせ酷な役回りばっかりだろうし、ここは恨みっこなしでいきましょう。 ね、【にぃ】も、それでいいよね」

 【にぃ】っていうのは、委員長の【22番】さんがはじめた私の呼び方。 【2番】だから、【にぃ】。 ちょっと語尾を伸ばすだけで『あだな』っぽくなるから不思議です。

「もちろんです。 変更はありとしても、最初はこのメンバーでいきましょう」

 【22番】さんに頷き、私なりに考えてきた分担を黒板に書きました。 浣腸系の忍耐力、スカトロ系で試された消化管の容積、従順に振舞う協調力――3メートルも自然便で排泄噴水できる生徒は限られてます。 黒板に名前をみつけたクラスメイトは一様に溜息をついてましたけど、ここは頑張ってもらうしかありません。 

「私達はそろそろ委員会があるから、先にでさせてもらうね。 あとは任せても……いいかな」

「あたし達も部活のMTがあって……ごめんね。 もし早く終わったら、教室に顔はだすからね」

 各クラス委員(風紀委員、管理委員等)と文化部のみんなが、申し訳なさそうに折を見て席を立ちました。 断るわけにはいきません。 彼女たちは彼女たちで、クラスとは別の場所であったとしても、酷な指示に耐える点では同じです。

「頑張ってね。 いってらっしゃい」

 みんなを見送ると、教室は急に静かになりました。 Cー2組は文化部が多いせいで、教室に残っているのは約20人。 約三分の一が抜けた教室で、

「ほら! 暗い顔してないで、出来ることからやってみよ!」

 最初に口を開いたのは、私じゃなくて委員長でした。 【22番】さんがムリして装う明るさには、演技だと分かっていても救われます。 淀んだ空気から気持ちを引っ張りだすには、何も考えず明るく動くよりありません。 こうして私たちはメイン展示の練習を始めたのでした。



 ……。


 『ひまし油』は不思議な液体でした。 やや黄ばんだ色をしていて、酷い匂いがします。 発酵させた吐瀉物の匂いというか、有体にいえば腐った生ゴミというか……『飲める』という確信がなければ絶対飲みたくない液体です。 とはいえ、一度飲んでしまえば吐気を催す間もなくストンと胃に収まってくれました。 密度が大きいのと、ちょうどいい粘度なのが相俟って、身体の中を油のヌルヌルが駆け抜けてゆく感じです。 その場に残った全員で『ひまし油』を1Lずつ飲んでみた所、平均して20分もたつと、アナルの皺に油が滲んできました。 ただ、漏れてきた油はくすんだ黄土色をしていて、お世辞にも透明とはいえません。 そりゃそうですよね。 あれだけ素早く身体の中を通ったってことは、お腹の汚れ――要するに腸の壁に残った宿便ウンチ――にまみれています。 『清流』を名乗る以上、事前の腸内洗浄はよほど徹底しなくちゃダメっぽいです。

  みんなで机に登り、まんぐり返しの体勢から各自で真上に排泄してみたところ、3メートルはとてもですが、50センチほど上に噴くことならできました。 

 色々話し合って、排泄噴水は、5人1組で噴くことにしました。 5人だと、1人3Lずつお腹に溜めこめば、仕様書の15Lに達します。 お尻同士をピッタリ合わせれば、5人ならどうにか車座になれますし。 5人組を3つ作ってローテーションすれば、何とか10分に1回『ひまし油』を噴けそうです。 『5人のアナルを連結するパイプ』は、【8番】さんと【12番】さんに作ってもらうことになりました。 塩化ビニルパイプ5本を束ね、ポリエチレンパイプに挿し、ふたをしてから小さな孔を開けます。 こうすれば5人がきばった圧力が『ひまし油』を伝い、真上に勢いよく液体を噴かせられます。 

 『連結パイプ』の材料を生徒会にお願いすることにして、今日の練習は一旦終わりにしました。 クラスでの話し合いを含め、もう3時間以上経過しています。 『ひまし油』の臭さになれるため、それぞれ3L呑むことが宿題です。 こうして登校服とアナルの隙間を漏れる油でてからせながら、
私達は解散しました。


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