白いニット-7
「、、ちづちゃん。」
「 ん?」
「してほしい事とか。
ちゃんと言って。
ね? 」
「、 、 、、」
「 今日は? もう ない?
まぁ、抱っこもしたし
エッチもしたから、ない か。」
「、 、 、 、、、。」
「、 、 、、、。
うん。 ある ね。」
「 、ぁ 」
「 なーにーー?
なにしてほしいの?」
「、 、 、っ 、、。」
「 ? ん? 言いにくい事?」
「、 、、、べつに 」
「 ? はーーい。
ちゃんと言って。」
「、、笑わない?」
「 うん。」
「、、 今日 ぁの、、
少なかったから
それで、、して
くれるなら 」
「? あ、。
エッチ?
もっかいしたいの? 」
「、、ううん、 エッチじゃなくて」
「 ?」
「、、、、、、キス 」
「 ぇ?」
「、、、、、 あの 」
「 何してほしいって?」
「、、、、だから、、、キス 」
「 、、、。
ちゃんと、続けて言って。」
「、 、ん。
ぁの、、キス して ほしいです」
「 、 、、 。 」
萌え
あ、
ムカつく
「 やだ 。」
「 ぇっ ?」
「 だから、やだって。
キス しない。」
「、 、 、、。
ぁ 、、ぅん。
そっ か。 」
「、 、 、 、、。」
キスを拒否したタクミの
言葉に、ちづるは明らかに
傷ついた事が声で分かる。
ちづるは言い訳をするように言う。
「 ぁ 、、
キスは 、、うん。
気分とかも あるもんね
ぁの、 うん、、。
でも 〜っ
なんでも言ってって
言ったから、、」
「 、、言ったよ。
俺、ちづちゃんの事
知りたいんだもん。」
「 ? 、 、 ?」
「 したら? 」
「 ぇ? 何を? 」
「キス。」
「 ぇ っ? 」
「したいなら、しなよ。」
「 、 、 、 、。」
豆電球の部屋で
至近距離で2人は見つめ合う。
ちづるは、
タクミが冗談を言ってるかと
一瞬思ったがタクミの目は真剣だ。
ちづるが言う。
「 、、無理、しないでいい」
「っ はーー。
そういう所だよ。」
「 ?」
「、、、 、。
したいんでしょ?
俺は、ちづちゃんに ちゃんと
決めてほしいの。」
「 、 、 ん、、?
よく、 分かんないんだけど
でも 、 、 、、。
して いいって 事?」
「 うん。」
「 、、 うん。
ぁの、 ありがと 」
ちづるは、照れながらそう言うと
タクミの唇に触れるように
キスをした。
タクミは無表情で目も閉じなかった。
すぐに唇を離すと
タクミは無表情のまま
少し首を傾げる。
目が、もう終わり?
と、聞いている。
ちづるは
それから戸惑いながらも
何度もタクミの唇や頬にキスをする。
タクミは無表情だったが
ちづるの戸惑う態度を見て
ふっ、と鼻で笑った。
ちづるからの
不器用なキスを受けながら
自分の気持ちが
少しづつ安心してゆくのを感じた。