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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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朝日-2

昼休み終了の合図の鐘が鳴る。
鐘を聞きながら、タクミは言う。

「 健。あのさ。
 次の授業、サボんない?」 

「 ぇっ? 」

「、 、 、、 嫌?」

「 っ んーーー、、
   別に、いいけど。」 

「公園、行こうよ。」

「 あぁ。 うん、、
 じゃーー、、行こっか。」

2人はそんな会話の後、
コーヒーを飲みほして
缶をゴミ箱に捨ててから
下駄箱に行き靴を履く。

タクミ達の学校の造りは
職員室から正門が見える。

2人はバレないように
外のプール横のフェンスをよじ登り
外へ出た。

学校から10分ほど歩くと
大きな公園がある。

2人はその公園に着くと
滑り台の近くにあるベンチに
腰かけた。

午後の空は晴れていた。
日々の中、冬が終わりそうな
空気になっている事を肌で感じる。
健が言う。

「珍しいねぇ。
タクミがサボろう なんて。」

「まぁ、、ね。
  たまにはいっかなー と。」

「確かにー。
結構真面目にちゃんと、、
 送りましたねぇ。
    高校生活。」

「 ふっ 、、何、急に。」

「だってー。
もう、、すぐじゃん。 
      卒業。  」

「 うん。」 

「、 、、で?」

「 ん?」

「なんか
愚痴りたかったんじゃないの?」

「、 、、 うん。」

「 もしかして、」

「 ん?」

「浮気しちゃったー?」

「 え?  、、、俺?」

「うん。」

「、、、してないけど。」

「じゃあ、、なんで
  喧嘩になっちゃったの?」


健の、柔らかな声のトーンに
タクミは少し
甘えたいような気持ちになった。
タクミは静かに
「こないだの火曜に、」
と話始め、
一通りあった事を健に伝えた。

タクミの話が終わる。

しかし、健はまだタクミの話が
終わったと思っていない。
健が言う。

「 で?」

「 ? 」

「そいつが送ったのを見て、
怒ったって事でしょ?」

「 うん。」

「もしかしてー、、
  手でも繋いでた とか?」

「、は? 繋いでなかったけど?」


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