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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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朝日-1

翌日の水曜日。

タクミはいつの間にか
昨日のままの格好で
ベッドで眠っていた。

ふと目を開ける。
机の上の
時計を見ると7時だった。

外は晴れている様子で、
朝日が窓から射し込んでいる。

差し込んだ光が、
昨日タクミが割ったCDケースに
反射している。

気だるそうに寝返りをうち
しばらくぼんやりとそれを見つめ、
昨日の事を思い出す。
ため息をついた後、
小さな声で「最悪。」と呟いた。

身体を起こす気力が
いつまでも沸かなかった。

しばらく天井を見つめた後、
重たい身体を起こし、ベッドに座る。

そらから、
いつものように身仕度をする。

朝食は取らずに
シャワーだけ浴びた。

制服を着て玄関のドアを開ける。

隣の、ちづるの家の玄関のドアを
睨むように見つめた後、
大きくため息をついてから
歩き出した。

それから、5日が経った。

タクミは
ちづるからの連絡を待っていた。
自分に会うことを
望んでほしかった。

ちづるも、
タクミからの連絡を待っていた。
『会いたくない』という
タクミの気持ちを尊重していた。

喧嘩をしてから6日目。

月曜の昼。
タクミのスマホに
ちづるから、やっと
ラインでメッセージが入った。

メッセージは、
【会って話したい。】
その一行だけだった。

タクミは
メッセージがきた事に
思わずホッとする。

しかしまだ、
いじけたような気持ちが
胸を占め、既読はつけたが
返事は送らなかった。

スマホを学生鞄にしまい、
友達ら男女8人で
教室で昼ごはんを食べる。

食べ終わった後、健に
「自販機行こうよ。」と誘われ
教室を出て廊下を歩く。

歩きながら健が、
普通の事のようにタクミに言う。

「熱出ちゃったんでしょ?」

「 ?  ねつ?」

「 ? うん。常盤さん。 」

「 ぇ? 」

「姉ちゃん、言ってたから。」

「 、 、 、、。」

「 知らないの? 」

「、、、。 知らん。」


「えぇー? 
  喧嘩でもしちゃった? 」

「、 、 、、、。」


「 ! 嘘。 マジ?」 

2人は、階段を下りて
1階の食堂の入り口に
ある自販機に着く。

2人共、缶コーヒーを買って
その場で飲み始める。

健がタクミの顔を
覗きこんで言う。

「なーんで喧嘩なんて、、
    しちゃったの?」

「 、 、 、、。」

「、、、 、。 
 いや、まぁ、、
 無理には聞かないけどさぁ。」

「 、 、 、、、。」

「まぁ、 うん。
 あるよね。 
喧嘩になっちゃう時って。」

「 、 、 、 、、。」


「俺もまた、
 先週喧嘩しちゃってー。」


「 、、。健。 
      俺 さぁ 」


その時、鐘が鳴り響く。


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