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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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夜道-1

それから2日後の火曜日。

タクミは学校、ちづるは職場で
お昼休みにラインで
やりとりをしていた。
タクミは会話の中でちづるに
こう送っている。

【やっぱ迎えに行こうか?
 夜道、危なくない?】

【大丈夫だよー
駅から結構、人歩いてるし】


今日の夜、ちづるは職場の人間
数人と飲みに行く予定で、
タクミも友達とラーメン屋に
行く予定だ。

ちづるから、続けてメッセージが
入る。

【タクミ君達、
 ラーメン好きだね(^o^)】

【健がラーメンマニアかも。】

【そーなんだ (笑)
そういえば、健君の姉も
麺類大好きかも〜(*^^*)】

【知可子さんも?
 やっぱここの姉弟、仲良いわ。】

【そうだね〜!羨ましい。
 あ、もうすぐ休憩終わる。
 また帰ったら連絡するね♪】

【分かったー
  あ、69は調べたの?】

【調べた。
やっぱり全然違った( ̄^ ̄)】

【またちづちゃん考案した69。
   しようね 】

タクミはそう送った後、
投げキッスをしているスタンプを
送った。

ちづるは
困った顔のスタンプを送った後、
バイバイのスタンプを送った。

タクミは学校が終わり、
友達の健を含む男4人で
ラーメン屋に行く。

ラーメンを食べ終わり店を出ると、
もう日は沈んでいた。
健が洋服屋に行きたがり
4人は駅ビル5階のメンズショップを
散策する。

男同士のショッピングが終わり、
解散して家に帰った。

タクミは家で制服から部屋着に
着替える。

少なめの宿題と、明日の学校の
準備を一通りしてから
ベッドに横になりながら本を読む。

1時間ほどして、ふと気がつく。


「 ぁ、。  、、やべ 」

自分の部屋の
テレビの横に置いてある
単行本サイズの黒い袋を見る。
中にはレンタルDVDが2本
入っている。
起き上がり、
袋の中のレシートを取りだし
見ると返却日は今日だった。

「、、 っ はぁ 。」


タクミはめんどくさそうに
スウェットをGパンに履き替える。
部屋の時計を見ると11時だった。

家を出て、
駐輪場までの外の階段を降りる。
雨は降っていないが雲が多く
空はどんよりとしていた。

寒いと思って上着を着たが
3月の夜の空気は
意外に冷え込んではいなかった。

駐輪場まできて、自転車に乗り
駅方面に向かう。

自転車をこぎながら、
どんよりとした空をもう一度見て
ほんの少しだけ日曜の事を思い出す。

「 、 、 はぁ 。」


  女の人は

     エッチをしてくと

 苦しそうになる、 か。


 昔は確か、そんな風に 
         見えてた 


  なのに なんで 
     ちづちゃんは


 ちづちゃんだけ 
    
   違うんだろう 


 付き合ったのが 夏で

  今はもう 3月 

 ちづちゃんは
   出会った頃と 何も
  
  変わらない

  
   、 、 、、 俺 か?

 
 エッチをしてって

  どんどん 苦しくなったり

  焦ったりしてんのは
   

「、、、。やっぱ俺? 
        なの ? 」 



そんな事をぼんやりと考えながら、
自転車のスピードを少しあげて
独り言を風に乗せてみる。

あっという間に駅の北口にある
TSUTAYAに着いた。

自転車を降りずに股がったまま、
返却BOXに黒い袋ごとDVDを入れた。

明るい駅ビルを少しだけ眺め、
すぐに家に向かおうとした。


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