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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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69-6

2人はセックスが終わると
服を着る。

布団に入るとタクミは
頭を支え起こしている体勢で
じっとちづるを見る。

ちづるは仰向けに寝て、
少し不機嫌そうなタクミの顔を見る。
何か、言いたそうな顔をしている。

「、、、なぁに?」

「 、、。 あのさぁ 」

「 ?」

「もしかしてさー、、。」

「うん。 ? 」

「男に 『萎えた』 って
  言われた事あんの?」

「っ!? 、、 〜っ 」

「 ぁーー、、。当りか。」

「 、、、 ぅん、、。」

「萎えた。 
 萎えた ねぇーー、、、。」

「、、男の人は 」

「うん。」

「どーゆー時に、、
     萎えるの? 」

「、! 、、、 、。」

「 、 、ぁ 。
 ごめん。 
  答えにくい よね。」

「 っつーかさぁ。
俺、さっき萎えてないし。」

「 ぇ? 、、、でも 」

「 、、ん? 
もしかして俺のアソコ
  思い出してんの? 」

「〜っ、! 
  ううんっ! ぁの、」

「アソコはさぁ、、こう、 、
 勃起したあとも、
  変化? っつーの?
 したりするから、、。
 そういうのを萎えたとは、
    言わないからね?」

「、、うん。 そう なんだ 」

「そんなん気にしないでさぁ。
 ちづちゃんが、気持ちよくて、、
 それでいいんだから。 ね?」

「 ん 。
 あ 、。
  さっき言ってた 、、、。」


「ん?」

ちづるは、小さくあくびをした。
目がトロンとして眠そうになる。


「わざと、、って? 
     何が? 」

「 あぁ、、、。」

タクミは、
ちづるを見つめながら
自分の手をちづるの頬に乗せた。

頬から感じるタクミの手は
温かくて気持ちよくて、
ますます眠気が増してしまう。

タクミが優しい声で言う。

「ちづちゃんはー、、、
 美人です。  」

「 ぇ?」

「そーゆーのを、、。
なんて言うのかなーー、、。
 分かってて、わざと
  言ってんのかなーって。
 思ったの。」

「 ? 、、 ? 」

「あざとい。
  って事? ですかねー。」

タクミは手を僅かに動かし
頬を撫でる。


「、 、、、。
    、、、タクミ君。」

「 ん?」

「 なんか、、
あざとい、って言葉が、、、。」

「 うん。」

「 ピンと こない かも。」

「、 、、、。」


「明日、ちゃんと 、、、
      調べる。 
  ぁ 。
   シックスナインも 」


ちづるは眠気に耐えられなくなり
目を瞑って独り言のように言う。

「本当 の シックスナイン 
 やっぱり 
違う気が するから、、、」 

「 、 、、、。」


ちづるはモソモソとタクミの
胸に近づいて
自分の額をタクミの胸にあてる。

片腕をタクミの身体に乗せ
抱きつくような体勢で眠りに落ちた。

タクミがちづるの寝顔を眺める。


「、 、 、、。」 


  『萎えた。』

   なるほど ね 

 だから前も 反応してたのか


「、 、、。 ふふっ 」 

 
 『タクミ君は 優しいよ。』


 本当に俺が優しい人間なら
   萎えたって言葉
 
  もう使わないであげようって

  思うのかもなぁ 、、、。


   『萎えた』 ね。


「 良い言葉〜 
     みっけ〜〜 」 


タクミは、
意地悪そうな顔で静かに笑うと、
ちづるの頬を撫でる。
その後、眠りについた。


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