意外な顧客 Y-5
「あああっ……ホントにいいわ、背中に電気が走る」
尻を突き出して四つ這いになったYの後ろに正座して、さおりはYのアナルをパールで弄る……いつもとは立場逆転の経験だが、自分はいつもこんな風にされ、こんな風に見えているのかと思うと、それだけでもジワリと濡れて来る。
パールは押し込まれるときより引かれる時により強い快感がある。
それを熟知しているさおりはゆっくりと奥まで押し込んで、一気に引き抜く動作を繰り返す。
「ああ、もうだめ……」
Yが横倒しになる。
「もう! 新しい快感まで覚えちゃったじゃない、とんでもない子ね」
Yは横たわったままさおりを引き寄せ、唇を合わせて来た……。
「ねえ、これ使っても良い?」
「はい、Yさんと繋がりたいです」
「うん、繋がりましょ、女同士で……」
Yがボストンバッグから取り出したのは双頭バイブ、それを自分の中に押し込み、脚を絡ませるようにもう一端をさおりの中へ……。
「あうううううううううううう」
「ひいいいいいいいいいいいい」
Yがスイッチを入れるとバイブがくねり、振動する……人間には不可能な、くねる動きとバイブレーションが繋がっている二人の女を責め立てる。
「こ、これを」
さおりが手にしたのは軟質素材の双頭ディルド、既に前では繋がっているので、それを使うとすれば……。
「す、凄そう……でも、初心者でも大丈夫かな」
「さっきの様子からすれば、無理にピストンとかしなければ」
「やってみる……任せても良い?」
「はい、もちろんです……」
さおりは一方の端を自分のアナルに挿入する。
膣と直腸を隔てる壁は薄い、直腸にディルドが挿入されることによって膣が狭くなり、挿入されているバイブの威力が増す。
「う……ぐぅぅぅ……」
さおりは目もくらむ快感に耐えながら、ディルドのもう一端の先を、Yが流している愛液で濡らす。
「あ……あ……」
Yはそれがアナルに入ってくることを知っている、図らずもじらしの効果を生んだ。
「もしきつければおっしゃって……」
「大丈夫……みたい……あ……入って来た……」
「ここまで入ればあとは……」
「あひゃぁぁぁぁ!」
Yのアナルはパールを初体験したばかり、パールでほぐされているとは言っても、標準的な男性器サイズのディルドは初めて、したがって直腸内が一杯になる感覚も初めて、その上に膣もふさがっていて、バイブの振動と膣をかき回すくねりがアナルにも伝わる。
「あひ、あひぃ、凄い、逝くっ」
さおりも限界に近く、時折意識が飛びそうになっている、しかし、Yに完璧な満足を味わってもらうには……。
電マを手にしたさおりは、目盛りを強にして、それをディルドの中央部分に押し当てた。
「ひっ……」
「か……は……」
Yは白目をむき、さおりもバイブのスイッチを切るのが精一杯、しばしの間、二人の女の意識は天国をさまよった……。
「アナルにも目覚めちゃったじゃない、さおりちゃんのせいよ」
「すみません、やり過ぎましたか?」
バスタブの中でさおりはYの膝の上……二人は男性相手のものとはまた違った長い余韻に浸っている。
「やり過ぎもいいところ、あなた無しじゃ生きていけなくなっちゃったじゃない」
「私も女性との体験はやみつきで」
「また呼ぶから、来てね」
「ええ、もちろんです」
ふたつの柔らかい唇が重なった……。