彩子の罰ゲーム-2
棒状の鞭の先で彩子の股間をグリグリしながらヴァギ奈は客たちを見回す。
「えっと、あなたとあなた、こちらに来なさい」
リュックサックを背負った年配の男性二人組が呼ばれた。
「それ、置いて来なさい」
ヴァギ奈に言われて二人は背負っていたリュックサックを床に下ろす。
「名前は? 苗字でいいわよ」
二人は、山田と石田と名乗る。
「随分簡単な名前ねぇ。偽名かしらね? まあ、いいわ」
(えっ? 本名じゃなくてもいいの?)
彩子は思った。
こんなにエッチな施設だ。
別に素直に本名を言わなくても良かったのだ。
「二人ともズボンを脱ぎなさい」
「えっ?」
二人が同時に反応する。
「ズボンを脱ぐの!そんなダボダボのズボンじゃあなた達の股間の状況が、ワタクシに分からないじゃない!」
二人は厚手の登山用っぽいゴワゴワした素材のズボンを履いている。
「えっ、でも……」
山田が戸惑う。
「あなた達、幸江さんのイヤらしい姿を見ておいて、自分たちは隠そうとするの? それでも男? 覚悟を決めなさい、覚悟を!」
ヴァギ奈は鞭をテーブルや床に振るいながら、目を吊り上げて二人を威嚇する。
「えっ、えぇ……」
山田が渋々ズボンを脱ぎ始めたため、石田もベルトに手を掛ける。
(なに? やだぁ、脱ぐのもアリなの?)
「あぁっ!」
いきなり小さめの電マが彩子の股間に当てられた。
コードレスのものだ。
下半身が下着姿の山田が電マを手にしている。
山田は黒いボクサータイプの下着で、その股間は大きく膨れ上がっていた。
「いやんっ!」
続いて石田が少し大きめのコード付きの電マを彩子の胸に当てる。
ブブブブブ、ブブブブッ
ブーブー、ブーブー、ブーブー
静まった部屋の中で電マの音が響き始めた。
「アンッ! いやっ、あんっ」
彩子の声も部屋の中に響く……。
「こっちになさい」
ヴァギ奈は大きな四角い電気アンマ器を持ってきた。
コンセントを差して山田に渡す。
ブッブッブッ・ブッブッブッ
「こりゃ凄い」
電気アンマ器の電源を入れて、山田が嬉しそうに言う。
「では、失礼しますね、彩子さん」
山田は、彩子の股の間に電気アンマ器が収まるように斜めにして下から当てがう。
ブッブッブッ・ブッブッ
「あっ、あっ、あぁ! いやぁっ、いやぁぁぁ……」
股間に強烈な振動が届き、ジーンズのチャックの金具が一緒に振動して身体に押し当たり、彩子の大事な部分全体が大きな快感を発する。
「や、や、やっ、やぁっ、いやぁっ、だめぇぇっ!」
「これ、まだ弱ですよ、彩子さん」
山田がイヤらしい表情で言い、彩子の神経が下腹部に集中していると、今度は石田が、二本の電マを両手に持ち、二つの乳房に当ててくる。
(あっ、今度は……、な、なにっ?)
「大きいですねぇ、胸……感じますか?」
石田が低音ボイスでそう言ってきた。
「あはんっ! いやっ、そこ……、そこは……だめっ……」
(な、なにこれ? いやだ……、変になりそう……)
「なんか、罰ゲームっぽくないわねぇ〜」
と呟きながら、ヴァギ奈が彩子の背後に回る。