オマケ@:乱交グループの女-2
「あううっ…た、高志さん…ごめんなさい…あ、あたしは、高志さん以外の…おちんぽで…気持ちよく…喘いでます…あぁ、赦して…」
矢野のお気に入りの言葉だ。時折、夫に対する懺悔の言葉を言わせて、精神的に追い込みながら犯すことを矢野は好んだ。
「ううっ、確かにゾクゾクしますね」
真奈美の懺悔を聞いた男も、矢野の言った意味を理解したようだ。
「だろ。だから自分の持ち物は清楚な人妻に限る。女子高生を抱きたい時は、君に声を掛ければいいんだからな」
「じゃあ、人妻が抱きたくなったら矢野さんに声をかけますよ」
「ははは、この女ならいつでも貸してあげるよ。しかし、この女子高生もあどけなさが堪らないな」
「いやあぁぁ」
そんな落ち込ませるような言葉を頭から振り払うために、真奈美は何もかも忘れて行為に没頭しようとした。
「あんっ、あんっ、あんっ」
「ははは、矢野さん、この女、ケツを突き上げて腰を振り出しましたよ」
しかし、矢野の歪な性癖故に、女達には敢えて家庭を思い出させるように仕向けていた。
「おい、真奈美、旦那のチンポと比べてるんだろ。トンでもない女だな」
こうした言葉や、先に記した夫に懺悔をさせながらもそうだが、仲良く映った家族写真を見せながらするのも定番だった。
そんな矢野だからこそ、家庭を疎かにする女には惹かれず、それ故に、関係を持った女が家庭を省みなくなったり、離婚や別居をすると、その女から急激に興味を失う傾向にあった。
その顕著な例として、以前に関係を持っていた女達が、矢野に溺れ、自分の家庭を蔑ろにし始めたことで、矢野はその関係を終演させていた。
そんな風に、矢野は幾度も飼っていた女体を手放すことを繰り返してきた。しかし、中年期に差し掛かったことで、ようやくそれを反省するようになったようだ。その結果、智子以降は、家庭を疎かにさせないように気配りをするようになったのだった。
「家庭を疎かにする女に興味はない」
矢野自身、それを公言していたため、真奈美も智子も矢野と関係を切ることは簡単なことだと理解していた。家庭を棄てればそれは叶うが、しかし、それは全てを失うことを意味していた。家庭を棄てることもできず、女達は夫に対する後ろめたさに葛藤しながら、日々、流されるまま夫以外の男の前で、股を開いていた。
矢野が学んだ気配りの一つとして、女達には家事をする時間を与えていることだ。午後からの呼び出しが基本で、午前中に呼び出す場合も、半日程度で解放するのが常だった。
以前の女には昼夜問わず呼び出したり、家庭を数日開けさせることもあったから、それを思えば真奈美達はまだましだった。
矢野が学んだのは他にもあった。女達の時間的な負担を考え、矢野が雇う家政婦に用意させた食材を持たせ、買い物の負担を減らすことまでさせていた。
矢野の経済力では微々たるものだったが、その分の家計費が浮いたことで、そのことに関しては、女達は矢野に感謝をしていた。
しかし、女体を売り物にすれば、その数十倍は稼げるはずだったが、矢野の肉便器である自覚を持った女達には、そんな考えが浮かぶことはなかった。
こうして、肉便器たる日々を繰り返した真奈美は、夫に対する後ろめたさもあって、不平不満を一切言わない良妻賢母になっていた。
日々、矢野に女体を蹂躙されることで、夫との夜の生活で感じていた不満が解消されていたことも、その一躍を担っていた。
開拓された女体は、もう矢野無しではいられなかった。それを自覚した真奈美は自分を嫌悪して、時折、行為の最中に懺悔しながら咽び泣くこともあった。
そんな真奈美を犯すことに矢野は興奮を覚えた。すべて矢野の思惑通りに女体を開拓させていた。
真奈美にとって、最も苦痛だったのは、時折連れ出される乱交の交流だ。初対面の見ず知らずの男達に股を開くのは、凄く抵抗があった。
しかし、苦難の中にも悦びを見出だすのは人の常だ。夫以外の男に犯され続けた真奈美は、心の逃げ場として、女体を相手に快楽を求めるようになっていた。それを都合よく発展させ、男に与えられた快楽を、女で得たこととしてすり替えるようになっていった。
女同士で快楽を求めるならば、夫に対する裏切りにならない。
その思いにすがることで、心の均衡を保つことを覚えた真奈美は、乱交の場では、他の男に抱かれることに対する逃げ場として、その男達が連れてくる美女と交わることを楽しむようになっていた。
そんなある日のこと、真奈美と智子は、矢野の所有する大型クルーザーで、とある乱交グループと交流する機会があった。平日の午前中の集合だったため、この日の潤の参加はなかった。
相手グループは、女が5人、男が4人の構成で、女の数が多かったため、その数を見た真奈美はほっと安堵した。男が少ない分、奉仕する時間も少なくて済むし、あぶれた女と交わる機会も増えるからだ。