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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第24話 29番日誌24-3

―― 7月○日 晴れ ――

 水泳の集中講義が始まってから、初日を覗いて晴ればっかりだ。 本音をいうと、燦々とした太陽にもそろそろ嫌気がさしてきた。 だいたい、暑過ぎる。 空調が効いた教室と違って、外は熱気と湿気がすごい。 体調的には、泳ぎっぱなしでも筋肉痛にならなくなってはきた。 だけど溺れる怖さからは一向に解放されるわけもなく。

 私達が水泳を習う理由の1つに、殿方が水泳する場合の『遊具』『補助具』の役割を果たすため、というのがある。

 例えば殿方が海岸で泳ぐ場合に、休憩場所を提供する『いかだ』だ。 4人1組になって手を組み、足同士を絡ませて仰向けに浮く。 腰を沈め、息を吸い込み、胸が水中に収まるように身体をくねらせれば浮力は十分だ。 大人が1人乗っかっても沈まない『いかだ』は、場合によってはバタ足で方向も変えられるユーティリティーが高い『遊具』といえる。 実際に殿方が『いかだ』を使う場面は限りなくゼロなものの、いざという時に備え、何度もいかだを組んでは分解する練習をした。

 『遊具』には、或は2人1組で輪っかをつくる『フープ』もある。 水の中や水面に浮かんでから、互いに掌同士、足の裏同士を合わせて輪をつくったり、互いに海老ぞりになって手足を掴んだりと方法は様々だ。 鼻から息が漏れないよう、適度に空気を保ちながら輪っかを作る。 殿方が潜水したときの目印だったり、中を潜って競走したりと、使途は様々だ。 ただ今日の時点では誰も潜ってくれないわけで、そうなると一生懸命綺麗な輪を作りながらも、一抹の虚しさは隠せない。

 『補助具』は2つあって、1つは『コーン』という、水面に浮かぶ目印のこと。 これも即席で私達が務める可能性があるらしい。 『コーン』になれと命令されたら、その場で両手を上に伸ばしてから立ち泳ぎする。 いいといわれるまで、決してその場から動いてちゃいけなくて、例え大きい波が来ようが怖い生き物が来ようが関係なく、水面で目印として浮かび続けるのが役割だ。 指定された場所から30センチ以上ずれると首輪越しに弱めの電流(そうはいっても激痛です)が流れるようになっていて、電流が流れるたびに微調整しながら、長い時は10時間以上水面を漂うことになるそうだ。 今日は『コーン』を15分間、波がないプールで練習した。 短い時間だったにも関わらず5回以上もビクンってなった。 

 もう1つの『補助具』が『コースロープ』だ。 殿方が泳ぐコースを規定する場合は、牝がコースロープ役になる。 立ち泳ぎしつつ、右手は隣の牝の肩、左手はおまんこを弄るスタイルをとる。 左手をおまんこに添える訳は、殿方に少しでも触れられた場合に即座にイクことで、殿方に絶頂の余韻の痙攣でもって振動を伝えるためだ。 別にわざわざそんなことしなくても、十分コースロープに触れたことくらい分かると思うんだけど……でも、こういうところが学園らしいといえば、そうなんだろう。 『コーン』同様動いちゃだめだし、立ち泳ぎする足が殿方に触れるなんて以ての外だから、姿勢や位置には気を遣う。 友達の肩をそっと支えながら一列になって立ち泳ぎするだけで、別におまんこに鉄球を咥えているわけでもないのに、緊張のせいかヘトヘトになった。

 天気予報だと当分晴れが続く見込み。 連日の水泳ですっかり鼻の頭が焼けてしまった。 鼻毛を抜かれて、鼻の穴を拡げられて、鼻の中に水が入ってきっぱなしで、塩素の匂いで鼻孔をやられて、まるで水泳というより鼻責めの時間だ。 開き直って【22番】さんみたいにブタの真似が出来れば大物なんだろうとは思うものの、そういう度胸はないから、黙ってジンジンする鼻の違和感に耐えている。 水泳週間が終わるまで、みんな揃ってトナカイの鼻です。









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