第10話 29番日誌I-3
―― 5月○日 小雨 ――
梅雨は一応明けたことになってるものの、時々思い出したみたいに雨が降る。 体育館もトレーニング体育館もどこかのクラスが使っていたので、球技の予定は変更だ。 F棟の離れになる土俵で『相撲』をした。 『相撲』といっても、相撲部の活動のように正式な形式ではなく、身体の一部だけを使う『牝相撲』だ。 土俵も正式な相撲用の土俵じゃなく、地面に乾燥した藁を編みこんだ質素なもの。 そもそも正式に盛土と〆縄で作った土俵には、不浄な牝は触れてはいけない。
5限は8号教官が取り出した『洗濯ばさみ付ロープ』を使って『乳首相撲』をした。 2人1組で土俵に上がり、『ロープ』でお互いの乳首を繋ぐ。 『ロープ』の両端に2つずつ洗濯ばさみが繋いであって、そのビックリするくらい固い洗濯ばさみを開いてから、軽くしごいてシコらせた乳首を挟む。 物凄い痛いだろうなって思っていたら、洗濯ばさみの挟む部分にゴムが貼ってあったから、予想よりはマシで、どうにか自分の力で装着できた。 (とはいえ、涙がこぼれちゃうくらいには痛かったです……)
後は相撲部のクラスメイトの見様見真似。 大きくお股を拡げて腰を落としてから、片脚ずつあげて四股を踏み、審判をしてくれる教官におまんこを見せる『土俵入り』。 片手でおまんこを広げ、立ちながらイって膣液を飛ばす『塩撒き』。 いざ土俵の真ん中で見合ったところで、腕を背中に回し高手後手縛りの要領で組む。 教官から私たちの口にそれぞれ穴空きボールギャグを嵌めて貰ったところで試合の準備は完了だ。 後は胸を張っておっぱいと乳首でロープを引っ張り、洗濯ばさみが先に外れた方が敗け。 『はっけよーい、しごいた、しごいた』の掛け声に合わせて乳首を引っ張る。 洗濯ばさみの固さからある程度予想はしていたけれど、ピンと伸びたロープを引っ張るたび、乳首が千切れそうになって……色んな痛みに苛まれてきたっていうのに、痛いのって中々慣れない。 しかも中々勝負がつかなくて、1試合しただけで汗だくになった。 途中から乳首の感覚がなくなってきて、もう勝っても負けてもいいから、とにかく早く終わらせたい気分になって、おっぱいを揺すったり飛び跳ねたり、勢いをつけて後退したりするうちに、何かの拍子で相手のクリップがもげてくれて……結局勝ったのは私だった。 勝負がついた時は、あの我慢強い30番さんでも、ボールギャグ越しに呻き声があがったし、察するに洗濯ばさみが千切れる時の痛みは別格ってことだと思う。 30番さんには悪いけど、敗けずに済んでラッキーだった。
6限、『乳首相撲』の次は『尻相撲』。 5限とうって変わって、みんなの表情は明るかった。 1メートルのエボナイト棒についた足環で、両足首を固定する。 いつもの第3姿勢より若干広めに幅をとったがに股になった。 腕と顔は乳首相撲と同じで、背中に組んでギャグを嵌める。 以上が『尻相撲』のスタイルだけど、何しろさっきまで乳首をピンピンに伸ばされっぱなしだったわけで、全然楽チン。 足環で開脚に固定されながら四股を踏んだり、潮を吹いたりするのは大変だ。 だけど、痛くないだけでお釣りがくる。 お尻をぶつけて転ばせたり、押出し(?)たり、たまに思いきり振ったお尻が空振って自分が転んじゃったりしていると、あっという間に時間が過ぎた。 私の成績は2勝1敗で、まずまずといったところですよね。
7限は『股相撲』をした。 クリトリスに『紐付クリキャップ』を装着して、おまんこと尿道とアナルにそれぞれ『紐付エボナイト棒』を挿入する。 お股に力を込めてしっかり咥えたら、それぞれの紐を束ねて対戦相手の紐と結ぶ。 後は『乳首相撲』の要領で引っ張りっこだ。 エボナイト棒はどれも細かったから、挿入するのは簡単だった。 ただ、その分一生懸命締めないとすぐに抜けてしまう。 クリキャップも緩めで吸引力が弱かったから、シコシコに勃起させとかないと瞬殺だ。 後ろ手に組んだ姿勢でお股をクイクイするのは、本音をいうと恥ずかしかったけど……みんなで腰を振るんだったら私は大丈夫。 勝敗は、たいていクリトリスが大きい子が勝っていて、普段から牝らしい身体を作ってると、こういう時に効いてくるんだって思いました。