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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第11話 29番日誌J-1

〜 29番の一学期 ・ テスト週間 〜



―― 5月○日 晴れ ――


 いよいよ中間試験が1週間後にやってくる。 入園直後に受けた『課題考査』以来、1ヶ月ぶりの大きな試験だ。 試験自体は憂鬱だけど、今日からは部活がない。 やったー! テスト勉強っていう名目で、授業が終わってすぐ自由な時間がある。 特別に教科書の貸し出しもしれくれて、寮に勉強道具を持ち込むこともできる。 今までは記憶に頼って復習してたけど、この1週間は自分のペースで勉強できる。 力を入れる科目は決めていて、数学と理科――特に数学だ。 みんなすっごく賢くて、私がちんぷんかんぷんな分野もちゃんと理解してるっぽい。 本音をいえば、授業中に頷くみんなに混じって、私も分かったフリをしてるんだけど、そんな自分に引け目がある。 ずっと劣等生でいるのは辛いから……この機会にしっかり復習して追いつかなくちゃ。

 試験に向けての諸注意があった。 忘れそうだけど、私達Cグループ生にはメモ帳の携帯は認められてないし、どうしようもない。 しょうがないからクラス日誌(このノート)にメモしておく。

 1つ。 不正行為厳禁。 カンニング、チーティングはダメ。 といっても、全部の教室が完全にCCカメラで録画されてるんだから、間違ってもカンニングしようなんて思わない。 カンニングが露見した場合、全教科0点扱いの上、補習プログラムを連続して3つ受講することになる。 そんなの耐えられるわけがなくて、必然的に補習失敗の廉につき学園中退、というお決まりの流れがまっているわけで。 要するに、カンニングは即退園ってことだ。

 2つ。 不正絶頂禁止。 テスト開始時に、気持ちを落ち着かせる・平常心を保つという名目で『3回自慰』するっていう規則がある。 課題考査ではクリトリスでもポルチオでも、好きなように弄ってイけば試験を始めることが認められた。 中間試験では各教科ごとにイきかたに指定があるらしくって、例えば理科なら、乳首をしごいて3回絶頂したらようやく解答用紙が貰える。 逆にいえば慣れない自慰方法を指定され、ぐずぐずとオナニーしていたら、何も出来ないうちに時間切れになるってこと。 普段色んな方法でオナニーしてるから、そんなに不安はない。 ただ、3回となると、どうしても10分以上かかっちゃうだろうなぁ……試験に時間を使うためにも、出来れば5分以内に抑えたいところだ。

 3つ。 赤点を4科目以上とると、進級不可。 学園の赤点は『40点未満』をいう。 1年間の総合成績で4科目以上――例えば国語、数学、理科、社会みたいに――赤がでると、自動的に留年が決まる。 留年は自分だけの問題じゃない。 場合によっては寮の相部屋先輩も留年したり、部活の同期が留年したりと巻き添えがでる。 だから、みんなが一番気にするのが『赤点』の有無だ。 赤点が3科目以下な場合、条件を満たせば追試をしてもらえる。 追試の条件は『教科担当に了承してもらう』こと。 一発芸をしたり、お風呂の御相伴を勤めたり、全裸で踊り狂ったり、とにかくご機嫌をとって、ようやく追試を受けることができるってわけだ。 追試で40点以上とれば合格。 1科目でも追試で合格できなかった場合、やっぱり留年になる。

 学園に来る前、つまり幼年学校だと私はずっと1番だった。 だから、本音ではテストに苦労した経験はない。 だけど学園は違うんだろうな……だって、みんな私より頭がいいし、要領もいい。 不正をするつもりはないけど、不正したい気持ちはある。 せめて平均点は取りたいし、Bグループに進級するためには1つか2つは1位の科目がないと難しそうだし、前途洋々なんて気分には程遠くてイヤになる。 でも、愚痴をいってもしょうがないし……もてる全力を中間試験に尽くして、納得できる成績に繋げるしかない。 

 余計なことは、なるべく考えないようにします。 その方が精神衛生上、健全ですから。

 


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