投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

変態学園の日常
【学園物 官能小説】

変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 4 変態学園の日常 6 変態学園の日常の最後へ

第2話 29番日誌A-2



――5月○日――
 
 今日は保健室のことを書いてみる。 

 昔は、保健室っていえば、ベッドがあって薬があって、優しい養護の先生がいた。 しんどいっていえば熱を測ってくれて、ちょっと体温計を摩擦でもって高い熱にしておけば、ベッドでゆっくり休ませてくれた。 友達と会話が弾まなくなって教室に居辛くなったときや、遅刻してバツが悪いとき、保健室は弱った私達を暖かく受け入れてくれた。 幼年学校という戦場における私たちの味方、それが保健室と養護の先生だ。

 学園では、保健室の位置づけが全く違う。 保健室は、誰も行きたがらない場所ランキングがあるとすれば、トップ3に入ると思う。 少なくとも私は、2度と保健室に行くもんか、って思ってる。

 2限の国語の時間。 私は喉を枯らしてしまって、上手く朗読できなかった。 担当教官が『しばらく休む?』と聞くから、ラッキーと思って『はい』と答えたのが運の尽き。 『授業の邪魔だから、保健委員、29番を保健室に連れて行くように』というわけで、体調不良で初めて保健室のお世話になった。

 まず両手両足を診察台に固定されて、養護教官に診断された。 私は『喉が痛い』のに、吸引機付き聴診器であちこちに当てられて、とっても痛かった。 次に第5姿勢(マングリ返し)をとらされてから、子宮の音を聞くとか言って、奥まで聴診器の冷たい金属板で搔き回された。 もちろん手も一緒。 抵抗する暇もなかったもん。 すごい強い力でおまんこを拡げられて、痛いとか痛くないとか、そんな次元じゃなかった。 アレ、酷すぎ。

 その後も滅茶苦茶な診断っていうか、治療っていうか、とにかく酷い。 悲鳴をあげたらすぐに猿ぐつわをされて、養護教官は『これじゃ問診できないねぇ』だなんて、私の口を塞いだ張本人なくせに、理不尽な溜息をつくなんて意味がわからない。 代わりに身体の反応を見るってことになり、あちこちに電極をつけて、電流を流された。 滅茶苦茶痛かった。 その度に身体が意志とは関係なく、ビクビク、ビクンビクンッ、と跳ねて、後は細い『針』を刺してみたり、針の先にもぐさをのせて火をつけてみたり、診断の名を借りてやりたい放題されて、頭が真っ白になる。 あまりに痛すぎて、何度も気を失って、でもその度に水をかけて意識を戻された。 
 
 最後は『呼吸器をチェックする』とかいって、私の口にゴムホースを取りつけ、すごく強い風を送り込んできた。 息を吸うことは出来ても、吐くことが出来ないって、単純に息をとめるよりもずっと辛い。 あっという間に窒息寸前に追い詰められて、必死になってほんの少し吐いたと思うと、またすぐに胸がいっぱいになるまで空気を送り込まれるんです。 こんな辛いことって、ちょっと思いつかないですよ……如いていえば、入園した最初の1週間以来です。 

 診察台に固定されてる嵐のような時間は、2限のチャイムが鳴るまで続いた。 全体で30分もかかってないと思う。 時間が短いから耐えられましたけど、これが1時間を超えた日には、まともなままじゃいられないよ。 絶対無理だよ。 結局チャイムと同時に『刺激で血行は良くしておいた。 肺に溜まった外気も入れ替えたし、他は特に問題ないと思うけど、どう? もう一度検査する?』とか言われて、それでお終いにしてくれたから、こうして普通に過ごせてるけど……。 『大丈夫です』以外の答えなんて有り得なかった。 たしかに、痛みはその時だけで、あとには残ってない。 身体も明らかに軽くなってる。 それは認める。 とんでもない激痛のせいか、身体に力が戻っている感覚はある。 それも認める。 でも、心はそうはいかないから。 涙と鼻水で顔をクシャクシャにして、ボロボロに気力を消耗しきって教室に戻った時、みんなは机の上でお尻をふりながら自慰に勤しんでた。 それを見て……お世辞じゃなく、自慰に励んでいるだけの授業が天国に思えてしまった。 保健室は……確かに体は楽になったけど……冗談じゃすまない。

 さっきも書いたけど、もう2度と行かないで済むよう、健康は大事にする。
 しんどくても、教官に悟られたりしない。 元気なふりをする。
 とにかく授業にしがみつく。 補習もそうだけど、保健室にも拘わらない。 
 絶対に、です。

(ちょっと書きすぎちゃったけど、私自身、今の気持ちを忘れないために、余白いっぱい使って今の気持ちを書いておきます。 ここの保健室はヤバいです。 良く耐えたと思いません? 私ってばちょっと、いえ、かなり偉いと思いませんか??)



変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 4 変態学園の日常 6 変態学園の日常の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前