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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第2話 29番日誌A-1

〜 29番の日常 〜



―― 5月○日 ――

 改めて振り返ってみると、何となく習慣になっている朝やSHR(ショートホームルーム)にしても、それなりに思う所はあるわけで、毎日の流れについて感じたことも書いてみる。 もう1ヶ月近く経ってすっかり慣れてしまったけど、慣れるまではキツかったし、大変だった。 感想を書くなら、大変だなって思った感触が消えないうち、新鮮さが残ってるうちにやった方がいいと思う。

 私たちが白い肌着からゴム紐みたいに締めつけがきつい登校服に着換え、寮を出るのは遅くても8:00。 10分もあるけば校舎に到着する。 校舎の1Fは下足棟だ。

 靴箱はオートロック式で、声紋が合うと鍵が開く。 1組は『おまんこ』、3組は『ちつまんこ』が合言葉に設定されているらしい。 私たち2組の隣では、大声で叫ぶ恥ずかしい単語が木霊する。 上の方の靴箱ならまだマシで、出席番号で下の方が割り当てられた場合、よほど近づいて(つまり顔を床に近づけて)声をだすか、大声をだすかしないと判定してもらえない。 みんな急いでいるため、わざわざ屈んで顔を靴箱の傍につけるなんてせず、大声になるんだと思う。 一方、私達のクラスの合言葉は『ありがとうございます』。 『おまんこ』や『ちつまんこ』と比べたらマトモな気もするけれど、先輩に感謝、寮監に感謝したあとは、靴箱にまで感謝しなくちゃいけないってことだから、どっちがいいかっていうと……考えるほど複雑な気分で、私には何ともいえません。

 教室に入り、登校服を脱いで全裸になる(全裸といっても、靴と靴下、首輪は装着済み)。 最初の頃は誰も一切口を利かなかったけど、この頃は小声でお喋りが主流。 かくいう私も席が近い30番さんと、今日の授業科目や体の調子について、一言二言交わせるようになった。

 8:20のチャイムで朝の読書が始まる。 Cグループの間は教官を通じて図書館から貸与された本が課題だ。 今読んでいる本は『星の王子さま』で、前は『僕を探しに』だった。 その前は『走れメロス』。 どれも国語の時間では扱ってくれない系統の古典だ。 教官が選んでくれた本はどれも面白いから、読書の時間は大好きです。 あの、これは本当に本当ですよ? 椅子に座って足を思いきり広げ、膣を開いた状態で読む以外、特段の姿勢制限はないし、頭の中をずっと覆っているピンク色の霧が、この時間だけは晴れてくれる。 1、3組は『官能小説』を読まされるらしくて、しかも自慰に励みながら音読らしい。 個人的には、お願いだから、2組は今の路線が続いて欲しいと思ってるんですけど……これは本気でよろしくお願いします。

 で、8:25になった時点で教官が教室にやってくる。 この時点で教室にいなければ、正式に欠席になるらしい。 補習や極度の過労で休む生徒もいるけれど、欠席した方が辛いことはみんな分かっているから、基本は全員出席だ。 教科や係、委員会等の諸連絡が済んだところで、各自のボディ・チェック。 いつでも絶頂できるように、ちゃんと膣がほぐれているか、体液を分泌できているか、臭度測定器でチェックだ。 臭いレベルが『適度に臭い』になっていればお咎めなし。 『とても臭い』だと不潔、不遜、紊乱で指導(鞭、電気ショック、ゴムパンチetc)。 『無臭・微臭』だと不誠実のかどで、やっぱり指導が待っている。 最初は不合格者がたくさんいたけれど、最近はみんなコツを掴んだようで、全員合格が続いている。 私も何度か指導を受ける間に、自分なりのパターンができた。 前日の夜にしっかり体を洗った上で、朝のご挨拶を適度に済ませ、その上で絶頂直前まで休み時間に弄っておけば、ちょうどいい匂いになっているみたい。

 臭度測定器を片付けたら、1時間目の5分前。 こうして適度に火照った身体をもてあましながら、私たちCグループ2組の一日は始まります。 

(それにしても、毎朝必ず『自分のおまんこが臭い』ことを確認するのは、慣れてはきたんですけど、やっぱり恥ずかしいっていうか……私はまだ苦手です〜)



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