あ-8
私の両足を持ち上げて一層早くなった律動に
私の腰もリンクした。
2人で一緒に息が荒くなる。
「あ・・・・ぁ・・・ぁ・・ぁぁぁ」
その息さえリンクして、完全に私たちは1つになる。
「桃花っ。一緒にイくぞ」
「ア―――ぁぁ・・・・ぁ」
激しく打ち付けられるその波に
きっと初めて先輩と同じ瞬間を過ごした。
静寂が戻った部屋の空気の中で
私たちの荒い息だけが静かに響く。
息が静かに落ち着いた頃、ほんの少しだけ身体を離し、
先輩は自分の額を私の額に、のせた。
「ごめん。乱暴だった」
かすれた声には、ほんの少しの後悔と
大きな独占欲、そして満足感が入り混じっていた。
「桃花は・・・俺を興奮させる」
私を腕枕して、ギュッと抱きしめる先輩は
震え続ける携帯の相手が分かっているのだろうか―――