３９．オナニー応用編-2
その点希美は親切というか、甘い。 絶頂寸前で留まる苦しみ、希美には決して他人事ではない。 昂ぶりきった状態にあるかどうかは、息遣いや頬の紅潮、小刻みに震える全身から一目見ればわかる。 ゆえに希美は５分以上昂ぶっている少女がいると、ソッと近寄っておっぱいをつついてしまうのだ。 Ｃランク社会人になれば、常に絶頂寸前でいることが求められるため、出来るだけ長く絶頂寸前を維持させる方が、訓練としては効果的なのだが……分かっていても止められない。
つん。 桃色の爪が乳首をなぞり、
「っ！ いぐっ、イっくぅっ！」
つん。 隣の少女の乳首を弾き、
「にぃっ、いっ、イきまぁすっ！」
すでにクリトリスやオマンコで準備を整えている少女たちは、間髪入れずにあられもなく嬌声をあげる。 最初に訓練した頃とは見違える成長ぶりだ。 或る程度情状を斟酌してあげれば、きちんとオマンコをコントロールし、いつでもどこでも恥を掻ける。 牝らしい、いつでもどこでも恥を掻く、生きているだけで恥ずかしい存在へと着実に近づいている。 赤縁女性はしつこく５号をいびっており、５号には申し訳ないが他の少女たちには絶好のチャンスだ。 希美にしても、自分が触れた瞬間に達する少女を見るのは不快ではない。 ツンツン、チョンチョン、面白いように絶頂する恥晒しな行為の中で、希美自身も潤滑にオマンコを濡らしていた。
……。
やがて長かったオナニー訓練も終盤に入る。 『連続絶頂』や『制限自慰』、『２分絶頂』や『即イキ』に加え、特徴的なメニューも増えた。
例えば『無表情オナニー』。 絶頂する気配を一切見せず、ただオマンコから汁を噴く。 机の下ではクリトリスをしごいていても、表情はオナニーとは無縁の、淡々とした顔つきを維持する。 性感と理性を共存させるためで、換言すれば、理性を保ちながら絶頂できるようになるための訓練だ。 一見してたおやかなオナニーにも見えるものの、千切れそうに勃起した乳首、クリトリスにも拘わらず涼し気な顔での立居振舞からは、逆に突き抜けた下品さが匂ってくる。
他には『ダンスオナニー』。 様々なダンスにオナニーを取り入れる。 ずっとオナニーしながら踊るケースもあるし、ダンスの最後に併せて恥を掻くケースもあれば、ダンス中に絶頂回数を競わせるような踊り方もある。 ダンスに気を取られていてはオナニーできないし、オナニーに集中してしまえばダンスが疎かになる。 決して『オナニーショー』のようなオナニーを見せる行為ではなく、あくまでも『ダンス』。 ここでのオナニーの位置づけは、いわば振付の１つに過ぎない。 社会人として常にオナニーと何か他の作業を両立させねばならない少女たちにとって『〜をしながらオナニー』するテクニックは必須になる。 ダンスという総合運動とオナニー、２つを完璧に両立できるようになったとき、少女たちのハッスルは大きな壁を超えていよう。
或は『ストップオナニー』。 一切の動きなく、また外部からの刺激も受けずにハッスルするという、無茶なオナニーだ。 要は頭の中で妄想し、自分の性感を想像力のみで掻きたてて、風や吐息といった微細な刺激で絶頂するプログラム。 勿論難易度は最高峰で、誰でもイけるような方法ではない。 ただしこれを極めてしまえば、両手両足含む全身が固定されていても、どこででもイけるようになる。 少女たちがオナニー社会に出るに際し、最も強い味方なスキルだ。 みな大真面目に目を閉じているが、口の中でモゴモゴいいながら、自分なりの鉄板オカズを想像しているんだろう。 まるで机の角にオマンコを押しつけるように空中でヘコヘコ腰を動かしたり、何かをオマンコで咥えるかのように腰を上下に揺すってみたり、恥を掻こうと頑張っている様子は、当人たちが必死な分、見ている側には微笑ましかった。 お手本を見せた希美以外は誰も達成できなかったものの、この中の数名は近い将来立ったままイけるようになるだろう。
学園生徒である希美にとって、これらは決して目新しい内容ではない。 ただし、少女たちにとっては、全く新しい羞恥の世界だ。 恥ずかしがってなんかいられないものの、行為自体がもつ新鮮さは、改めて赤面するに値する。 それでも諦めたり投げ出したりすることもなく、少女たちは毎日毎日懸命にオナニーに取り組んだ。 オマンコの弄り方からクリトリスのしごき方、体位体勢性感性欲、自分に備わった牝の持ち物をおっぴろげて、一生懸命マンズリに励んだ。 たった２週間足らずというのに、少女たちは希美に勝るとも劣らないほど、巧みに絶頂するようになっていた。
……少女たちのオナニー地獄、まだまだ始まったばかりである。