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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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孫を頼む!-1

普段はジョギングや犬の散歩をする人くらいでしか賑わいを見せない地元の公園。けど今日は沢山の人が集まっている、それというのも収穫祭というお祭りで様々な売店やステージショーがやっているようで、小さな子供を連れた家族連れや学生達で賑っている。

「ふぅー、ここでいいぞい、助かった…あだっ!」

僕は若葉ちゃんに誘われ、彼女の祖父もこの祭りに出店するそうでお手伝いをしている。
青果店で出されている野菜や果物を自分のテントに持って行ったけど、割と量も多く重たい箱だった。僕にもっと腕力があれば良かったけどお爺さんは案の定軽く腰を痛め。

「だ、大丈夫ですか!?無茶しちゃダメですよ。」
「なぁーにを言う、これしきいつもの事。」

すくっと背筋を伸ばし、軽いストレッチのような動作をしたのち、祭りで売る品物を広げる。

「お爺ちゃん!そろそろ祭り前のミーティングが始まるって。」
「おぉ、もうか、んーしかし店が。」
「大丈夫!僕らでやっときますから。」
「ほーらぁ、皆待ってるよ!」

勿論孫娘である若葉ちゃんもこの商売に手を貸す。若い僕らだけなのが少々不安のようだけど組合の人たちが待つ会議室へと駆け寄る彼。

「あーそれ、もっと前に置いた方が良いよ。」
「ふふ、流石パン屋で働いてるだけの事はあるね。」
「二人で共同作業かぁー♪」
「でも遊びじゃないからね、出来るだけ多く売ってあげないと。」
「そうだね。」

気分はフリーマーケットだな。


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