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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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無茶しないで-5

「うわぁーこのシュークリーム美味しい!本当に君が作ったの!?」
「勿論!やっぱ疲れた時には甘い物さ。」

翌日、公園のベンチに彼を座らせとびっきり愛情たっぷりの美味しいスイーツを食べてもらい。

「それにしても良かったね、風馬君のお母さん。」
「…うん、正直微妙だけど。」

あの後彼女は私と息子である風馬君の為に挙式費用を出すを言ってくれた。

「でもお母さん!僕らはそんなにお金何か。」
「バカだね!いくら貧乏だからって息子とその恋人の晴れ舞台に満足にお金を出せないでどうするよ!」
「おばさん…。」
「あの浮気者の馬鹿亭主いや元亭主からガンガン慰謝料ふんだくってやるんだから!」

女は怖い、そして強い。

「親が子供の為に尽くすのは当然さ!それより風馬、あんまり若葉ちゃんに心配掛けちゃ駄目よ?」
「う、うん…。」
「若葉ちゃんも、遠慮しないでお爺さんとお母さんに言ってみなよ、きっと喜んで協力してくれるよ!」
「は、はい…。」

元気にさせ過ぎたかな…、最近じゃノリの良い素敵な女性へと変わっている。

「僕が父親かぁー。」

スイーツを食べ終え、頭を私の膝に置き、膝枕をし、伸び伸びとする。

彼が父親、そして私が母親となる…、高校生の今の私達には想像も付かないけど、この先の未来にはそんな現実が待っているのだろう…。

プカプカとゆったりと動く広い広い大空に自分と彼の未来を重ねる。

「風馬君この前言ったよね?社会人になったらあんな事、誰にだってあるって。」
「うん、辛いけど君といつかこの世界に僕らの前に生まれて来てくれる子供の為と思えばそんな事、わわっ!?」

私は彼の頬に自分の頬をくっつけ両腕で彼の体を包み込む。

「大丈夫だよ!」
「?」
「もし辛くてどうしょうもない時でも私が君を護ってあげるから!」
「若葉、ちゃん……ありがとう。」

大丈夫、何があっても私達で二人三脚で支え合っていくから…。

次回、46話に続く。


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