寝室-3
後背位で一度逝かされた夏純は、すでにナイフの脅威と男の屹立の魔力にとりつかれてしまい、男の言いなりになってしまっていた。
「えっ、……こ、こんな……かっこう?」
夏純は取らされる格好の恥ずかしさに首を振って嫌がった。
ベッドに仰向けに寝ている男を跨げという命令だった。男の股間からは真っ直ぐ天井に向かって屹立が立っていた。これを嵌めるためには、ほぼ中腰の姿勢を取らなかった。男を跨いで中腰になり、腰を沈めていくというのはかなり恥ずかしい動きだった。
夏純は、そのようなセックスを知らなかったわけではなかったが、夫との生活で、そのような格好をしたことがなかった。
しかし、男から足先で股をこじ開けられると、いとも簡単に自ら膝をくつろげ、たち膝になり、豊熟した乳房を左右に揺らしながら男の太腿に乗った。
「それじゃ、嵌められねぇぜ。もっと腰を上げなくちゃな」
たしかに男の言う通りだった。
夏純は立ち膝から腰を上げ、中腰になった。かなり上まで腰を上げないと屹立の先端が肉壺の口に宛がうことができなかった。
ジワジワと男の股間に自らの股間を重ねようと腰を上げていった。
「おほぉっ。……パックリ丸見えじゃねぇか。……子壺までみえるくらい、でっかく花開いているじゃねぇか。……ほれっ、もっと膝拡げねぇと」
「ああっ、いやぁ……もう……」
とうとう男の屹立の中ほどに左手を添え、夏純の女自身を右手で大きく拡げた。そして、屹立の亀頭部を肉壺の口に宛がうために、膝を曲げ、自分から高く浮かせた腰を下げていった。
男の顔の上に乳房が前に倒れ、その間から股間を覗き込んで見てる。
夏純は欲しいものが手に入る悦びで、身体が震えて、うまく狙いが定まらない。
ようやく揺れ動く亀頭部が入り口に触れた。
そして、夏純がゆっくり腰を沈めて体重をかけていく。
「あっ、あああぁぁ……」
苦痛とも恍惚ともつかぬ声を張り上げてのけぞった。引き裂かれるような苦痛を予想していた夏純だったが、実際にはいともたやすく体内に滑り込んでいった。腰をペタンと男の上に降ろした。
「ひぃっ……い、いいっ」
ここまで入ってくるのかと思われるほどだった。胃まで突き上げられるくらい、腹の真ん中まで侵入してくる恐怖に、思わず呻き声を漏らした。
「おい、感想をいってみろ?」
「もう、奥まで。……いっぱいっ。……でも、熱っくて、気持ち良い」
夏純は顔をのけ反らせて、ゆっくり息を吐いていた。
男は夏純の尻に両手をまわして、グイッと引き寄せる。
屹立を根元まで嵌められた夏純の身体がすでに痙攣していた。腰を前後にゆすり、男の恥骨に自らの尖りをすり潰すように蠢かしている。男の突き上げをせかすような動きだった。
「ねぇぇぇ……」
「奥さんに、ここまでがっつり腰を降ろされて、押さえ込まれたこの姿勢じゃ、動けねぇよ。……だから、奥さんが上下しなくちゃ」
「……もうっ、やだぁ。……はずかしい……」
夏純は男の厚い胸板に両手を付き、妖しい息づかいと共に、恥ずかしくて、秘めやかな運動を始めた。
「ああっ……いやぁ……」
股間からは男と女の湿った音が、夏純の胸からは、乳房が揺れて触れあう乾いた音が聞こえ始めた。
その音で、尚代は少しずつ、眠りから覚めてきた。