陸上部 ミヤビ-2
「しかし…」
ミヤビは無理だと首を振る
「貴方の負けでいいの?ちなみに勝負には罰ゲームはつきものよ」
ミヤビは目を剥く
「き、きいてないぞ!罰ゲーム?」
「奴隷に言う必要ないでしょ?自覚したら?貴方は奴隷なの、なに毎日楽しく走ってるの?馬鹿馬鹿しい、無意味よ」
ミヤビはムッとした
「なんだと…無意味かどうかは未来の自分しかわからない!今やれることをやってるだけだ、奴隷でも私は走
る!」
「あっそ、頑張って走りなさい、負けたら罰ゲームとして、これからは毎日 全裸で走るのよ?走れないようにしないだけありがたいでしょ?」
「なんだそれは!認めないぞ!」
ミヤビはシラユキに詰め寄るが、貴族にそんな態度をとることは許されない
「いいの?そんな態度」
ミヤビも分かっている、貴族が自らを殴るように頼む以外で貴族に手をあげれば罰ゲーム程度ではすまないことを
「じゃあ、始めるわよ」
ミヤビは悔しげにシラユキを見る事しか出来なかった
ピストルの音が鳴る
スニーカーのシラユキは画鋲やガラス片など気にせず走り、ミヤビは恐る恐る画鋲やガラス片の隙間を歩く
シラユキが走り終わったがミヤビは30mしか進んでなかった
「負けは負けよ」
ミヤビは悔しさから下唇を血が滲む程噛んだ
「はい、じゃあ、お披露目しましょ、ミヤビのハダカ」
ミヤビは男に興味なく、性を意識したことはなかったが、男に裸を見られるのは嫌だった、男らしく振舞ってきたが身体はしっかりと女なのが恥ずかしいのだ
ジャージの下はスポーツブラと飾り気がない白のパンツ
どうにでもなれ!
ヤケになり、ミヤビはブラとパンツを脱ぎ捨てた
どうせ明日から裸で走るんだ
男っぽいミヤビに女としての興味はなく、男友達のように接してきた男達も股間を膨らませた
ミヤビの乳房は柔らかそうにプルンプルンと揺れ、綺麗なピンク色の乳首に比べ、下は剛毛だった
黒い茂みとピンク色の乳房のギャップは堪らなかった
「今までみたいには居られないわよ、男子達もミヤビを女として見るようになる、毎日毎日裸で走り、走った後は違うスポーツが始まるわね」
シラユキはクスッと笑い
その場を去ったが、ミヤビは悔しさから夜になるまでその場から動かず、下を向いて耐えていた
ハァハァハァハァ…
やめろ……
脚は傷つけないで……
陸上部の更衣室からは湿った音と荒い息遣いが毎日聞こえるようになった
END