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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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23.うんち調整-2

 ……。

 夜。 ひなこは初めて検査室の天井に案内され、飼料タンクを見せられた。 このタンク内に少女たちの便の原料を投入すると、撹拌、熟成を経て流動食になる。 流動食は天井から伸びたゴムホースを通じ、少女の胃に流れ込む仕組み。 今現在も少女たちの口とタンクはゴムホースで連結されており、ゴポゴポを泡をたてながら、タンクの内容物が少しずつ減っていた。

「ウン子たちの検査ごとに、ぴったり完食できる分だけ考えてつくるの。 余っちゃうと次の検査にマッチしないウンチになるし、足らないと検査で失敗する可能性がでてくるし、ちょうどお腹いっぱいになる分量が理想なの」

「こ……これって……」

 和美が説明する中、ひなこはあまりの臭いに戸惑っていた。 酷いなんて表現じゃ生易しい。 風通しがないタンクの中味は腐っていた。 流動しているそばから、片端から醸されて、ドロリとした全部が黄ばんでいる。 薄暗いタンクの中に籠った空気すら、ひなこには黄ばんでいるようにみえた。 

「そうはいっても中身によって消化速度は違うし、水分含有量と排尿も考慮にいれなきゃだから、ピッタリちょうどっていうのは難しいわ。 慣れるまで最低でも1年はかかるから、飼料の準備はひなこちゃんにさせたとして、飼料設計まで押しつけるつもりはないから安心してね……って、ひなこちゃん、聞いてる?」

「……ううっ……は、はいぃ……」

 辛うじて返答するも、正直、鼻孔を通じた飼料の発酵臭がキツすぎて、碌に頭に入ってこない。 和美は平然としているが、鼻が詰まっているんだろうか? それとも、こんなに強烈な臭さであっても、ヒトは慣れることが出来るんだろうか?

「あと、牝の食事には上階級の『ご挨拶』が必要なのは知ってるわね? 学園生のひなこちゃんはまだランク付けが済んでないから、『ご挨拶』は出来ないわ。 こんな感じでね、一日二回、タンクに『ご挨拶』をあげてるの」

 スッ、さりげなくボンテージ・スーツをずらし、タンクを跨いでお股を拡げる和美。 直後、ブピッ、破裂音と共に小さく排便し、便塊がタンクに吸い込まれた。 その間、息む様子もなく、恥ずかしがる素振りもない。 まったくいままでと表情も変えず、何事もなかったようにスーツを元に戻してから、和美は続けた。

「こんな風にね。 参考までに知っておく」

「は、はい」

「……元気がないなぁ。 もしかして疲れちゃった?」

 和美がひなみの蒼ざめた横顔を覗き込んだ。 もちろん疲れもあるが、それよりも匂いだ。 吸い込んだ瞬間嘔吐してしまいそうで、ひなみは懸命に息を止めている。 それでも擦り寄ってくる僅かな匂いを押し返すことで精一杯で、つい返事が疎かになっていたらしい。

「そ、そんなことないです。 声が小さくてすいません。 もっと元気よくお返事します」

「ならいいんだけど。 ちなみにタンクは1ヶ月洗ってないから、そろそろ全面的に綺麗にしたいところなの。 今のウン子たちの検査が終わったら、久しぶりに洗わなくちゃね。 その時はひなこちゃん、1日仕事になると思うけど、1人で全部綺麗にしてね。 よろしくお願いするわ」

「うぇっ!? ひ、ひなこが1人で、ですか?」

 思わず聞き返してしまった。 不思議そうに首を傾げる和美。

「当然でしょう。 掃除は新人の基本でしょうに。 何? 嫌なの?」

 若干苛立ちを滲ませる和美。 ひなこが研修に入って初めて目にした表情だ。 慌てて首を振る。

「とっとんでもないです! 喜んでお掃除させてもらうです!」

「誰かが綺麗にしなくちゃいけないの。 別に全部舐めて掃除しろなんて言わないわ。 掃除機も貸してあげるし、洗剤も、普通にプラスチック入りの強力なヤツがあるから、ゴシゴシ擦ってればどうにかなるわ。 変に気を回さないで、言われたことは素直に聞こうよ、ね」

「は、はいっ、了解です」

「それじゃ『ご挨拶』も済んだし、もう戻ろう。 昨日はほぼ徹夜だったから、今日はぐっすり休んどこう。 休める日は休んでおく。 メリハリをつけておかないと身体が持たないもの」

「はいっ」
 
 踵を返した和美に従い、ひなこも天井を後にする。 検査室に入ると、多少便臭がしているハズの検査室だのに、まったく無臭に感じられた。 改めて考えると、被験体の少女たちが闘っているのは、チューブから強制的に圧力をかけて飲まされる流動食の量だけじゃない。 チューブ越しに味わう異臭に、おそらく味も酷いものだ。 そういった困難を経て熟成させた便でもって、彼女たちは闘っている。

 たかが大便、されど大便。 原料の裏側を知ったことで、ひなこが少女たちの便に対してもっていた『ただのウンチ』という認識は微妙に変わった気がする。 くっさいし、みっともないし、下品で恥ずかしい汚物ではあっても、懸命な意志によって形成された結晶という側面がある。 

 ひなこ達とウンチの日々、まだまだ始まったばかりである。



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